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歯茎から血が出るときに考えられる5つの原因と、自宅・病院での治療法。

2016年01月28日 11時44分
歯茎から血が出ると、何かの病気を疑ってしまいますよね。そこで今回は歯茎から血が出た場合に考えられる原因を5つにまとめましたので、是非参考にしてください。

歯茎から血が出るときに考えられる5つの原因と、自宅・病院での治療法。

そもそも歯茎から血が出るのは何故?

歯茎が炎症を起こしている場合、歯茎からの出血がみられるようになります。

人間の体は有害なものを排除するための免疫力を持ち合わせており、体の一部に有害な細菌を感じたときに白血球を送り込みます。その結果毛細血管が増えるため血流量が増えます。歯茎から血がでるということは、口腔内に汚れ(細菌)がたまった状態が続くことにより白血球が増え毛細血管が多く作られることによって少しの刺激でも歯茎から出血しやすくなるということです。

歯茎から血が出る原因は何??

1、歯周病

歯茎から血が出る原因として第一に考えられるのは「歯周病」です。歯周病とは歯のまわりにプラーク(細菌)が残されている状態が続くことにより歯茎が炎症を起こす病気です。歯周病にかかると歯茎から出血がみられるようになります。初期段階の歯周病であれば歯周ポケットも浅く出血量も少ないですが、歯周病が進行することによって歯周ポケットのゆるみが深くなっていくと、歯茎の炎症も大きくなり出血量も増えます。

2、虫歯

虫歯が神経まで進行してしまい根尖に炎症を起こしてしまった場合歯茎が腫れて血がでるようになります。

3、不適切なブラッシング

不適切なブラッシングとは、必要以上の力でブラッシングすることにより歯茎を傷つけてしまうことで歯茎から血がでてしまいます。

4、全身疾患

全身疾患が原因で歯茎から血が出る代表的な病気としては、糖尿病、急性白血病、肝硬変等が挙げられます。中でも糖尿病と歯周病には深い関係性があり、糖尿病は歯周病を悪化させる原因のひとつとしても考えられています。歯茎からの出血がなかなか止まらないことに加えて微熱が続いたり倦怠感がみられる場合には急性白血病が原因となっている場合もありますし、肝硬変の症状の1つとしても歯茎からの出血がみられる場合があります。

5、妊娠

妊娠するとエストロゲン・プロゲステロンという女性ホルモンが増えることによって歯周病菌が繁殖しやすくなるため歯茎の炎症が起こりやすくなることで出血が起きやすくなります。また、つわりによりブラッシンングを充分に行うことができないことが続くことでプラーク(細菌)が残り歯茎が炎症を起こしてしまうことで歯茎から出血することがあります。

歯茎から血が出るとカラダにどんな悪影響がある?

歯茎から血が出ることで悪影響があるというよりは、その原因によってカラダに悪影響を及ぼすのです。歯茎から血がでる大半の原因は歯周病であると言われていますが、歯周病は全身疾患や早産など健康に害をもたらす病気です。

  • 糖尿病
  • 心筋梗塞
  • 早産
  • 低体重児出産

等が主に挙げられますが、特に糖尿病と歯周病は関係性が強く歯周病によって糖尿病の症状が悪化することもあります。なぜなら歯周病によってインスリンの働きが低下し血糖コントロールが困難になってしまうためです。妊娠中の胎児への影響が考えられる理由としては、歯周病菌は胎盤や血管を通して胎児に感染する恐れがあるためであり、早産や低体重児出産が起きる可能性が高くなります。

歯茎から血を出さないために自宅でできる予防は?

歯茎から血がでないようにするためには正しいブラッシングを身につけ、口腔内にプラークが残らないようにすること。

すでに歯周病が進行していることで歯茎に炎症がある場合、歯ブラシを当てるだけで痛みを伴うことが考えられますが、その場合は歯ブラシの毛先が柔らかいものを使用してなるべく歯と歯茎の間をマッサージするように時間をかけてブラッシングすることで徐々に改善されます。歯周病予防でもっとも重要なことは、プラークを残さないようにすることですので、日々のブラッシングはとても大切です。

プラークを残さないために

プラークを残さないための効果的なブラッシングの方法としては、1回目は歯磨き粉などなにも付けずに空磨きをしてプラークを落とし、2回目に仕上げとして歯周病に効果のある成分が含まれる歯磨き粉などを使用して磨く方法があります。はじめから歯磨き粉をつけて磨くよりも一度鏡を見てプラークを確認しながらブラッシングした方が効果的にプラークを落とすことができます。

細かなテクニック

またブラッシングをする際は磨く順番を決めておくと磨き残しを防ぐことができます。それに加えて、ブラッシング後に殺菌効果のあるうがい薬を併用すると良いです。歯と歯の間の隙間に無理なく歯間ブラシが通るようであれば使用して歯間のプラークも除去するようにしていると尚良いです。ただし歯間ブラシを使用するときには無理なく入るものを使用することが重要です。なぜならサイズの合わない歯間ブラシを無理に使用し続けることによって歯が削れてしまうことがあるためです。

歯茎から血が出ないようにするために、歯科医院でどんな治療や予防ができる?

歯周病を原因とした場合の具体的な治療方法

  1. 歯周ポケット検査。歯と歯茎の間にポケット探針という器具を入れて歯茎のゆるみを測る検査を行います。
  2. 歯の動揺、プラークの付着状態を検査。
  3. 結果が出た後に、ブラッシング指導が行われます。
  4. その後スケーラーという器具を使用して歯石を除去していきます。この処置をスケーリングといいます。

1回目の歯周ポケットの検査で歯茎のゆるみが深い部分が多くみられ縁下歯石がみられるような場合には歯石をとったあと少し日をあけて2回目の歯周ポケットの検査を行います。その際にも1回目と同様に歯の動揺、プラークの付着状態の検査も行います。その後は縁下歯石を除去していきます。その際にもスケーラーという器具を使用して歯根に付着した歯石を除去していくのですが、歯茎が炎症を起こしている場合には治療中に出血と痛みが生じます。この処置をSRP(スケーリング・ルートプレーニング)といいますがこの治療は歯周病治療の鍵であると言える程大切な治療です。この治療は大体34回に分けて行い費用は保険適応内で約3000円程になります。(SRPを行う歯の本数にもよります。)歯周病による歯茎の炎症がひどいときには抗生剤や洗口剤の処方がある場合もあります。

治療費用

費用は保険適応内で約3000円程になります。

 

歯周病以外で歯茎から突然血が出る、痛い原因は何??

歯周病以外で歯茎から突然血が出て痛みを伴う原因として考えられることは「虫歯」です。

虫歯が神経にまで達して根尖で炎症を起こしているような場合歯茎が腫れて痛みをともなった出血があることがあります。神経を抜いて銀歯などを被せている歯の場合は冠の中で虫歯が広がっていても痛みを感じないため、根尖で炎症を起こして歯茎が腫れるまで気づかないことも多くあります。その場合は、早急に歯科医院を受診して治療を受けるようにします。

歯茎から血が出る まとめ

最後に歯茎から血が出る場合の重要な点をおさらいしておきましょう。

<歯茎から血が出る場合に考えられる原因>

  1. 歯周病
  2. 虫歯
  3. 不適切なブラッシング
  4. 全身疾患
  5. 妊娠

 

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