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虫歯菌って何?心臓弁症や肺炎の元にもなる、恐ろしい虫歯の正体。

2016年01月21日 14時17分
虫歯菌についてご存知ですか?虫歯を引き起こすことはなんとなく知っているけれど、詳しくはなかなか知りませんよね。今回はそんな虫歯菌について、感染経路や、除去、引き起こす可能性のある病気をまとめました!

そもそも虫歯菌って何??

主な虫歯の病原菌であるミュータンスレンサ球菌が歯にデンタルプラークを形成し、ミュータンスレンサ球菌以外の歯に付着能の低い多くの口腔内細菌もバオイフィルム(シンクの排水口付近のツルツルとした膜と同じものが歯の表面にもできます)というコロニーを形成していきます。これらの細菌が糖質を基質として酸を産生して歯を脱灰(歯の表面、エナメル質を溶かしていくこと)し、さらには溶解させていく現象のことを虫歯と一般にいいます。よって、虫歯はバイオフィルム感染症ともいわれています。

<虫歯菌はどこからやってくる?>

これら虫歯菌は初めからお口の中に存在していたわけではありません。生まれたばかりの赤ちゃんのお口には虫歯菌は存在しません。虫歯菌が子供のお口の中に感染し定着するのは主に乳歯の生える時期であり、特に乳歯の奥歯が生える時期にあたる生後19〜31ヶ月は「感染の窓」と呼ばれており、この時期に虫歯菌に感染するリスクが上がります。この時期は糖類を摂取する機会が今までと比較して増加することと、他の菌がお口に存在しないため虫歯菌に感染すると増殖しやすい環境が整っているためと思われます。虫歯菌の主な病原菌であるミュータンスレンサ球菌は、母子間でその菌型が一致することが最も多く、母親の唾液にミュータンスレンサ球菌量が多いと子供の感染率が高くなること等から、子供のミュータンスレンサ球菌は大半は母親から感染すると考えられます。

<主な感染経路は?>

この感染は唾液を介すことで起こりますので、母乳からの感染はありません。主に口移しでものをあげたり、大人の使ったお箸や食べ残しを与える等の行為で感染します。ものを冷ます際の「フーフー」息を吹きかける行為も唾液が飛んでいなければ感染の原因にはなりません。この時期に虫歯菌に感染し虫歯をつくらなければ、大人になって虫歯菌に感染することはあっても重症化することはありません。

今虫歯に悩まされている大半の人が子供時代から虫歯を作っているような方たちが多いのです。虫歯とは本来は子供の病気で、大人になったら生えている歯も成熟し、表面が生えたての幼若永久歯のころに比べて強固になっているため清掃不良だったり、食生活に問題がなければ虫歯に悩まされることもありません。

虫歯菌を除菌、殺菌することはできる?

人間の体の中で一番汚いところはどこだと思いますか?実は「口」は「肛門」よりも汚い場所なんです。お口の中には300〜400種類の菌が存在します。この菌数は肛門の菌数より多いといわれています。よく歯磨きする人でも1000〜2000億個もの細菌がおり、これらの菌がバランスをとりながらお口の中に生存しているため、虫歯菌を完全に除菌、死滅させることは不可能です。

その代わり、虫歯菌を増やさない、減らす努力をすると口腔内細菌叢のリスクを減らすことができます。

自宅でできること

  • 歯磨き
  • 「フッ化第一スズ」が含まれたフッ素ジェルを使用することで、主な虫歯病原菌であるミュータンスレンサ球菌を減少させてくれます。
  • キシリトール配合のガムを摂る

キシリトールが50%以上含まれるガムやタブレットを摂るとミュータンスレンサ球菌の働きを弱めてくれます。含有量が多いガムやタブレットは市販では手に入りずらいので、歯科で販売しているものを購入するとキシリトールの含有量の多いものが手に入ります。

歯科医院でできること

  • プロフェッショナルケアを受ける

細菌のコロニーであるデンタルプラークを取り除くため、定期的にプロフェッショナルケア受けることで、ミュータンスレンサ球菌の数を減少させることができます。

<抗菌薬は存在しないの?>

虫歯菌も細菌なのだから抗菌薬を飲んだらどうなのかと思われるかもしれませんが、お口の中は、体外になるため、抗菌薬を投与してもあまり意味をなしません。歯周病の治療の時には、抗生物質を投与しながら歯周病の治療を行いますが、虫歯治療の時には特別お薬でどうにかなるものではないのです。

除菌効果のありそうな洗口剤などもCMで良くやっていますが、刺激の強すぎる洗口剤は口腔内の発ガン性も認められていますので、機械的な清掃でバイオフィルムを除去する、これがいまのところ一番良い虫歯菌を減らす方法です。

虫歯菌がカラダに与える影響

神経を殺し、骨髄炎を引き起こす

虫歯菌は歯を溶かして痛い虫歯を作るだけだと思っていませんか。実は、虫歯は進行すると歯を溶かして神経を死なせてしまうだけでなく、歯を支えている顎の骨も歯の先端に溜まった膿で溶かしていってしまうんです。そうなると、歯が自然と抜け落ちるだけでなく、骨髄炎を起こしてしまいます。このころになると、歯茎の血管から高病原性虫歯菌と呼ばれる菌が侵入し身体全体に巡ってしまいます。

別の疾患がある方は、命にかかわることも!

健康な人であれば、虫歯菌が全身をめぐっても身体の防御反応で重症化することはありませんが、糖尿病の方や免疫機能の低下している方、疲れや体調不良のある方は細菌感染に勝てず、細菌が脳血管内の傷ついた血管に集まり血小板との作用で凝集してしまいます。虫歯菌は心臓に侵入しそこに傷ついた血管があると凝集し、心内膜炎を引き起こします。この心内膜炎を放置すると心不全や脳梗塞を発症するリスクが高まります。

死因第2位である「心臓弁膜症」の原因は虫歯菌!?

日本人の死因第2位の「心臓病」そのなかでも「心臓弁膜症」はその発症原因のほとんどが「虫歯菌」といわれています。歯を抜歯した際に多くの出血が見られますが、その時に血液を介して身体全体に虫歯菌が流れ込んでいきます。これを予防するために、抜歯の時には必ず抗生物質が処方されますが、抜歯で痛みもなかったからといって処方された薬を飲まないのはこの感染リスクをあげているようなものです。必ず処方された抗生物質は飲みきるようにしてください。(痛み止めは痛みが引いたなら服用しなくても大丈夫です)

肺炎も歯科と関わりのある病気

そして死因第3位の「肺炎」こちらも虫歯菌や歯周病原菌が誤って気管の中に入ると肺炎を引き起こします。特に免疫や嚥下機能の弱っている高齢者に多く発症します。この肺炎を予防するためにも介護の場での口腔のプロフェッショナルケアが重要とされています。たとえ胃瘻を使用していてお口から直接ものを摂取しないような患者でも、唾液中に虫歯菌や歯周病原菌が増殖していると肺炎を引き起こします。高齢者で手がうまく使えなくなった等、若年者に比べてセルフケアもままならないかもしれませんが、高齢であればそれだけお口の中のケアも入念にしなくては虫歯菌や歯周病原菌は全身疾患を引き起こしやすくなります。

まとめ 虫歯菌に関して知っておくべき情報

虫歯菌

レーザーで虫歯菌を死滅させる未来がくる!?

まだ研究・開発段階ではありますが、「虫歯菌を死滅させる方法」が東北大学院助教授の菅野太郎氏を筆頭とした歯学研究チームで行われています。この方法は特殊な可視レーザー光線を患部に照射して、虫歯菌や歯周病原因菌を死滅させる方法です。実験段階では約3分で殺菌率99.99%以上という良好な結果が得られて言います。現在も実用化のために研究が進められており、具体的には岩手県のリコー科学株式会社との連携により、過酸化水素水とレーザー光線を同時照射する医療機器を開発中だそうです。

口内環境のケアは絶対

口腔内の清掃状態も良好で、食事の取り方や内容にも問題無い。なのに、虫歯が再発する、歯周病が一向に良くならないという方にとっては朗報かと思います。仮にこの治療が確立されたとしても、変わらずお口の中のセルフケアや食事の取り方内容等が改善されなければ虫歯は繰り返すことになります。

レーザー治療は自費で高額??

また、このレーザー治療が臨床で使用されるようになるときには、自費による治療になり保険適用外になるかと思います。導入費用も高額になるので、機材を揃えている歯科医院は最初のうちは探さないとなかなか見つからないと思います。本当の意味で臨床で使用されるのにはまだまだ時間がかかるのではないのでしょうか。

虫歯菌について、重要な点をおさらい

最後に、虫歯菌について重要な点をおさらいしておきましょう。

  • 生まれたばかりの赤ん坊には虫歯菌は存在せず、主に唾液で感染する
  • 心臓弁症や肺炎も歯科と深く関わっている
  • 口腔ケアは怠らないこと!

いかがでしたか。どくらぼでは、他にも皆様の歯や健康にまつわる情報が盛りだくさんです。ぜひ他の記事にも目を通していただき、知識を深めてくだされば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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