銀歯が取れた時にすぐにやるべきこと
まず、銀歯が取れてしまったら絶対に捨てないようにしましょう。状態が良ければそのまま付け直すこともできます。ただ、とても小さいものなので無くしてしまったり、ティッシュに包んで間違って捨ててしまったりする方が多いようです。保管は小さめのタッパや、チャックジッパー付きの袋に入れる、ない場合はラップに包んで持っていくと良いでしょう。
銀歯が取れた時にやってはいけないこと
銀歯が取れた状態の歯は、以前の治療でたとえ小さくても削っているので不完全な形をしています。中が虫歯になって脆い状態かもしれません。神経が近くにある場合は水を飲むだけで痛みが出たりします。
取れた場所で食事をしてしまうと弱いところから欠けてしまったり、場合によっては歯の根元の方から割れてしまって最悪抜かなければいけないこともあります。硬い食べ物は特に力がかかりますので歯医者に行くまでは反対側で食事を摂るなどして十分に注意しましょう。
また、一度取れてしまったものを戻すのも良くありません。きれいにハマっても、食事の時にカタついてずれた状態で噛んでしまうと歯を傷めてしまったり、歯自体が欠けてしまうこともあります。
カタつかないように瞬間接着剤で付ける方もいますが、治療の際にもう戻せなくなってしまう可能性もあるのでやめましょう。接着剤の分が浮き、噛み合わせが高くなって噛むだけで痛みが出ることもあります。
取れた銀歯を飲んでしまったら?大丈夫?
飲んでしまってもお腹に違和感がなければ問題ありません。飲んでしまった銀歯は例え大きいものでも食道を通り、消化器官を通ってそのまま便に排出されます。出てきた銀歯はもう使えないので新しいものを歯医者で作りましょう。もしも数日経過を見て排便されずお腹の調子も悪ければ、病院でレントゲンを撮ると確認できるので受診しましょう。
また、誤嚥した場合はすぐに除去の対処をしてください。指で取れる場合は必ず入れ歯を外して行ってください。他の方法としてはハイムリック法、背部叩打法などがありますが重篤な場合はすぐに救急車を呼んでください。
海外で銀歯がとれた場合どうすればいい?
海外の短期の旅行であれば帰国してすぐに歯医者に持っていけば着けることができるかもしれません。二週間以上空く場合は、歯が動いてしまい戻せない場合がありますが帰国次第持って行きましょう。
また、一か月以上の長期滞在の場合は、可能ならば現地の歯医者で見てもらうことをおすすめします。
銀歯がとれてから、歯医者さんに行くまでにしておいたほうがいいこと
まずは前述したように、失くさないように分かる場所に保管することです。
銀歯は自分で戻したりせず、取れてしまった方の歯はあまり使わずになるべく反対側で食べるようにしましょう。
また、取れたところは隙間に食べ物が挟まりやすかったり磨きにくくなるので歯垢もたまりやすくなります。仕事や用事で予約の都合が合わなくてすぐ受診できない場合は、しっかりと磨くようにしましょう。
そもそも、なぜ銀歯がとれた?
銀歯が取れる原因は大きく分けて三つあります。
1、虫歯
一番多い原因でもあります。銀歯の周りは歯との境目に見えない段差があるので、そこに歯垢が溜まりやすい状態です。しっかり磨いているつもりでも、ごく僅かな歯垢が隙間に滞ってそこから虫歯になってしまいます。虫歯は隙間から進み銀歯の中で広がり、接着していた歯の面が溶けて合わなくなって外れてしまうのです。
2、噛む力が強く歯がすり減ってきている
自分の歯がすり減ってくると噛み合わせが変わってきます。しかし銀歯は固くすり減りにくいので、周りより強い力がかかり外れてしまいます。
3、粘着性の食べ物
特に銀歯を入れて古くなってくると、接着しているセメントの力が弱まって外れやすくなります。また、着けたばかりの銀歯も完璧にセメントが固まるのは数時間かかるので注意が必要です。
銀歯が取れた場合は、治療にいくらかかる?
- 保険適応の場合、取れてそのまま着けることが出来れば2000円はかかりません。
- 合わなくなってしまって新しく作り直す場合、銀歯の大きさによりますが、約2000~5000円程度でしょう。
もしも中が虫歯であった場合は治療が必要になります。虫歯が大きければ回数もかかることがあるので治療内容によって金額は変わります。心配な場合は治療する前にスタッフに聞いてみると教えてもらえるので安心ですよ。
銀歯がとれないようにするためには?
まずは第一にしっかりと歯磨きをすることです。過去に一度でも虫歯になって治療した歯は、天然の削っていない歯よりもどうしても虫歯になりやすいです。僅かな段差でも、相手は虫歯。細菌なのでそこからまた虫歯になりやすいです。虫歯になりやすい食習慣もあれば見直した方がいいかもしれません。定期的に検診で汚れのチェックをしましょう。
また、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの力が強い方は取れやすくなってしまいます。歯医者で定期的に噛み合わせを調整したり、歯の削れを予防するためにマウスピースは必要か一度相談してみてください。加えて極端に硬いもの、粘着性のあるものは気をつけましょう。
取れた銀歯が黒くなっている場合、これは大丈夫?
銀歯が黒くなることはよくあります。保険の銀歯は通常金銀パラジウム合金と言って、金以外にも様々な金属が混じっているからです。例えば、シルバーアクセサリーが時間と共に酸化して黒ずんでいくことがありますよね。それと同じように銀歯も酸化していきます。黒くなっていても歯の状態がよく、銀歯の適合が良ければそのまま着けることができるので捨てずに歯医者に持っていきましょう。
銀歯がとれてからそこから臭いがしているのですが、なぜ?
臭いの原因は細菌です。口の中にいる虫歯の菌や歯周病の菌が繁殖すると臭いを出します。虫歯が原因で銀歯が取れた場合、その周りにはたくさんの菌がついているので臭いがするのです。
銀歯がとれてからどのくらいで歯医者にいくべき?虫歯は進行する?
銀歯が取れたらなるべく早く歯医者に行きましょう。
治療した歯が取れると象牙質という、虫歯の酸に弱い部分が露出した状態になります。もし虫歯になっていなくてしっかり磨いたとしても溶けやすい状態にあるので虫歯を作ってしまいます。また虫歯が原因で取れた場合は、一か月も放置しているとアッという間に進行してしまいます。歯の表面はエナメル質という硬くて溶けにくい素材でできているので見た目は変わっていなくても、内側では虫歯がどんどん進行して気付いた時には抜かなければいけないほど・・ということがあります。
取れた銀歯の大きさや口腔環境にもよりますが、半年も放置しているとその確率も高くなるので早めに受診してくださいね。
銀歯が取れた まとめ
治療していない天然の歯は、一番手入れもしやすく、虫歯にもなりにくいです。しかし以前に小さくても治療している場所があれば、詰めたところが欠けてしまったり、隙間から二次的に虫歯になってしまうこともあります。虫歯が大きければ大きいほど、自分の残っている歯も小さくなっていくので歯の寿命も短くなっていきます。自分の歯は自分でしか守れません。虫歯になっていたり、銀歯が外れかかっていたりなど自分では気付きにくい場所もあるので、定期的に健診をして早期発見・早期治療を心がけましょう。
「銀歯 取れた」関連記事:
世界で禁じられた金属『アマルガム』がアナタの口に入っています。本当に怖い、銀歯という歯の詰め物。