フリーワード

詳細条件

詳細条件を選ぶ

診療内容

サービス内容

歯医者 新着記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

歯垢が臭い原因と、2つの対策方法について。

2015年12月15日 14時18分
フロス(糸ようじ)で汚れを取った時、歯磨き粉を着けずに歯磨きをした時、入れ歯のお手入れ前など、直接嗅いでみると臭いを感じると思います。その理由について詳しくお伝えいたします。

歯垢が臭い原因と、2つの対策方法について。

歯垢が臭いのはなぜですか?

みなさんは歯垢が臭いと感じたことはありますか?フロス(糸ようじ)で汚れを取った時、歯磨き粉を着けずに歯磨きをした時、入れ歯のお手入れ前など、直接嗅いでみると臭いを感じると思います。

<歯垢が臭い原因>

ではなぜ歯垢は臭いのでしょうか。歯垢はプラークとも言いますが、その正体は細菌の塊です。けして食べカスだけではありません。口の中には虫歯菌や歯周病菌など数百種類の常在菌がいて、その菌は食事や飲み物に入っている糖分を餌にします。餌を得た細菌はどんどん増殖していき、やがて集まったものを歯垢といいます。細菌の塊ですから、臭いもします。例えば、排水溝をずっと洗っていないと細菌が溜まってヌメヌメしたり臭ってきたりするのと同じ様な状態が口の中でも起こっているのです。細菌はくっつく性質を持っていいる為、水です濯いだだけでは取れません。しっかり歯磨きをして溜まらないようにすることが口臭予防、虫歯・歯周病予防へと繋がります。

歯垢のニオイを消したいのですがどうにかなりませんか。

前述したように歯垢の正体は細菌の塊なので、細菌自体の臭いを消すことは出来ません。一時的に臭いを感じにくさせるなら、デンタルリンスを使ったり、キシリトール入りのガムやタブレットを使うのもいいかもしれません。しかし一番いいのは、日ごろからケアをすれば臭いを減らすことは出来ます。量が溜まるとその分臭ってくるので、量を貯めないようにすることが大切です。

歯垢のニオイと口臭は関係しますか?

もちろん関係します。口臭の原因はいくつかありますが、歯磨きがしっかり出来ていないとそれを餌に細菌が増え、細菌により分解発酵されるので臭いが強くなっていきます。

歯垢を貯めない方法は何かありますか?

1、正しい歯磨きをすること。

貯めてしまったものを物理的に減らす方法はこれしかありません。できれば朝昼晩食事の後に歯磨き出きれば望ましいですが、少なくても丁寧に一日一回は磨きましょう。加えてフロスを使うこともお勧めします。歯と歯の間のちょうど接触している部分は歯ブラシを入れることが出来ないため、磨き残し易く虫歯にもなり易いです。
舌にもプラークは溜まってくるので、一週間に一度でいいので軽く磨きましょう。(舌はやり過ぎると傷を付けてしまう恐れがあるので2、3回ブラシで払うくらいで大丈夫です。)
また、忙しくて時間があまり取れない場合や手が動かしにくい状態の方もいると思います。現在、電動歯ブラシは歯茎にやさしく高性能のものも出ているのでそちらを使うといいでしょう。ただし、正しい使い方をしないとしっかりと取れないので、使う場合は一度歯科医院で検診がてら相談しましょう。

2、歯垢が溜まりにくい食生活を心がけること。

細菌は糖分を摂る量というよりは、摂る回数や時間が多いと増えやすくなります。虫歯になり易い人もこの傾向にあります。よく間食したり、飲み物に砂糖が入っているものを少しずつ摂ったり、飴を食べたりする習慣がある場合は見直したほうがいいかもしれません。
間食するよりは食事の後にまとめて摂ったり、飲み物は無糖のものに変えたり、飴はキシリトールのものに変えるかキシリトールガムにしてみるなど工夫してみましょう。

この歯垢を放置するとどうなってしまいますか?

歯垢をずっと取れずにいると、歯石になります。歯石という名前は一度は聞いたことがあると思いますが、これは歯垢を放置していると唾液に含まれているカルシウムやリンなどのミネラルが合わさり、石灰化したものと言われています。一度歯石を作ってしまうと硬くなって歯ブラシでは取れなくなるため、歯科医院で取る必要があります。また、歯石の両面は目に見えないボコボコした形状になっています。それにより、歯石の周りはとても汚れが溜まりやすく、取れにくい状態になるのです。例えば、砂利道を箒で掃除してもゴミは全然取れませんよね。それと同じような状態です。そして汚れを貯めていると、虫歯や歯周病になってしまいます。歯垢の中には虫歯菌・歯周病菌などがありますが、付着する場所によって変わってきます。これは酸素を好む細菌かそうでないかによる為です。まず歯茎の上の空気に触れる場所に歯垢が溜まると、虫歯菌が活発になります。虫歯菌は糖を餌に酸を出します。この酸が歯を溶かして虫歯を作っていきます。次に歯茎の際や中の空気の触れにくい場所に細菌が溜まると、歯周病菌が活発になります。歯周病菌は毒素を出して歯を支えている組織(歯茎、骨、歯周靭帯など)に炎症を起こして破壊します。痛みなど症状が出てきた時には、歯はグラグラで重篤化していることが多いので注意が必要です。きれいに磨いているつもりでも、自分では見えにくい奥歯、歯の裏側など気付かないところに隠れた歯石や虫歯があるかもしれません。定期的に歯科医院に受診して検診、歯石取りをしましょう。

歯垢と膿栓はおなじものですか?

違うものです。歯垢は主に細菌ですが、膿栓は扁桃腺の穴のような部分に、細菌やそれと戦ったリンパ球や白血球の死骸、汚れが集まって固まったものです。汚れや細菌などから体を守る為にできたものなので、歯科医院で歯の治療もして歯石取りをしたのに口臭を感じる場合は膿栓が原因かもしれません。膿栓は自然に取れることもありますが、気になる場合は耳鼻科を受診しましょう。

歯垢の臭いについて まとめ

ニオイを感じた時にはまず、しっかり歯磨きをしましょう。それでも気になる場合は虫歯や歯周病のサインかもしれません。違和感を感じたら放置せずに、早めの受診を心がけましょう。

 

「歯垢 臭い」関連記事:

虫歯が臭い5つの原因と、対処法について。

口が臭い!口臭について総まとめ。考えられる原因や病気、対策について。

糸ようじが臭い原因は歯周病?虫歯?歯の詰め物?

この記事を気に入ったらいいね!しよう

どくらぼの記事を毎日お届けします!

レポートのカテゴリ一覧

歯科専門ライターによる、歯に関する情報がいっぱい

最も見られているレポート

歯医者の達人

歯医者さんが本当に薦めたい治療は、保険が効かない。

歯医者さんが本当に薦めたい
治療は、保険が効かない

日本人だけが知らない予防歯科の正しい考え方

日本人だけが知らない
予防歯科の正しい考え方

歯科技術の進化がとまらない

歯科技術の進化が
とまらない

悪い歯医者に騙されてはいけない

悪い歯医者に
騙されてはいけない

緊急QA

  • 噛むと痛い
  • 歯が浮く
  • 歯がしみる
  • 親知らずが痛い
  • 歯が欠けた
  • 歯が抜けた
  • 口内炎を治したい
  • すぐに口臭を抑えたい
  • 歯がグラグラする
  • 詰め物、差し歯がとれた
  • 歯並びを治したい
  • 歯茎から血が出る
  • 歯を綺麗にする
  • 舌が痛い
  • 顎が痛い
  • 唇の様子がおかしい