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虫歯が臭い5つの原因と、対処法について。

2015年12月14日 13時56分
口臭の原因に虫歯はなりうるのでしょうか。答えは、YESです!今回はそんな虫歯の口臭と、他にも考えられる原因、対処法についてご説明いたします。

虫歯が臭い5つの原因と、対処法について。

虫歯が臭いような気がするんですが、虫歯が口臭の原因になり得る?

実際にはむし歯になった歯が臭っているわけではありません。少し黒くなっている虫歯や、表面だけのむし歯では基本的に臭いを発することはありえません。ですが、むし歯になった歯が欠けてしまったり、穴が開いたりすることで、そこに食べ物のカスや細菌が詰まり、腐敗して臭いが発生するのです。また、さらに虫歯が進行すると歯髄(神経)が死んでしまうことがあります。これを歯根膜炎といいます。歯根膜炎になると、中の神経が腐って強烈な臭いが発生してしまいます。歯根膜炎は痛みを伴わない場合もあります。というよりも最初は痛みを感じていたけれど、神経が死んでしまうことにより痛みがしばらくすると消えてしまうのです。これを放置してしまうことで歯根膜炎による臭いが発するのです。

どんな臭いや症状なら、虫歯が原因である可能性が高い?

虫歯の臭いの特徴は、人によって表現は違いますが、何かが腐った臭いと言う人がほとんどです。「卵が腐った臭い」、「チーズが腐った臭い」、「公衆便所(汚物)の臭い」、「膿の臭い」。これらの臭いがした場合は虫歯と考えられます。目で見て分かる虫歯の症状は、穴が開いている、黒くなっているなどです。感じる症状としては、冷たいものや熱いものがしみる、デンタルフロスなどを通したときに引っかかる、痛いなどがあります。穴が小さかったりしても、中で虫歯が深く進行している場合もありますし、黒くなっていなくても虫歯になっているのものもあるので、少しでも違和感を感じたらかかりつけの歯科医院に行って診てもらった方が良いでしょう。

虫歯が臭い原因で考えられること

穴が開いて臭い

上記にも書いたように、穴が開いたり、黒くなっているだけでは臭いはしません。
虫歯で開いた穴の中に細菌と食べカスが入り腐らせた虫歯菌が臭いを発しているのです。

<治療法>

虫歯は放置していても治ることはありません。虫歯の部分を全て綺麗に削り、白いブラスチックのものを詰めたり、銀歯をかぶせたりして治療をしていきます。

神経が腐っている

虫歯が進行していくと神経にまで到達し、歯の中の神経が腐ってしまいます。死んでしまった神経をそのまま放置しておくと強烈な腐敗臭が漂ってしまいます。

<治療法>

中の神経を綺麗に取り除き、何度か消毒をして根の治療をしていきます。歯根の中が綺麗になったら神経の代わりになる薬を入れて、最終的には噛めるように被せものを入れていきます。

穴の中で膿んでいる?

歯の中の神経が死んでしまうと中で細菌が増えてしまいます。すると歯の根っこの先に膿の袋ができます。これを「根尖病巣」といい、歯肉がプクっと腫れてしまい、そこから膿がでて臭いの原因となります。

<治療法>

これも神経が腐ってしまった時と同様に、歯根の治療で何度か消毒をしていきます。それで治らない場合は、膿の袋を取り除く治療をします。これを「歯根端切除術」といいます。

差し歯の中で虫歯が進行している

差し歯はすでに神経の治療が行われていて、土台を立てその上から被せてあるケースが多いですが、治療がしてある歯でも中でまた虫歯になってしまうことがあるのです。

<治療法>

差し歯の中で虫歯が進行し、臭いを発しているので、その場合は差し歯や土台を外し、虫歯を綺麗に取り除いてからまた綺麗な差し歯を被せます。根の治療からやり直す場合もあります。

こんな虫歯は臭いに注意

差し歯

差し歯が臭う原因として1番多いのが、差し歯の中で虫歯が進行していることです。ただし、差し歯の場合、神経を取っているので痛みが無いことがほとんどで、気づかない間に進行している人も多く、気づいた時には手遅れなんてことも多々あります。差し歯にする場合、中に土台を立てて補強するのが一般的ですが、その土台に隙間が出来ると中に細菌が入り込み口臭の原因となります。根の治療を行うと、中の神経は取り除かれているため水分がなくなり、差し歯を被せて硬いものを長年噛んだりすると、根っこが破折(折れる)してしまい、歯肉から膿が出て臭いの原因となります。差し歯を被せると、被せたところと歯肉と間に隙間ができ、そこに汚れがたまると口臭の原因となるのでしっかり磨く必要があります。

親知らず

親不知は1番奥に生えているため、普通に歯磨きをしただけでは中々綺麗に汚れを落とすことはできません。虫歯にもなりやすいです。
特に親不知はまっすぐ綺麗に生えているケースだけでなく、斜めに生えていたり、横向きに生えたりするため歯と歯の間や、歯と歯肉との隙間に汚れが溜まって臭いがでたり、虫歯になって臭いの毒素を発生させ、口臭の原因になってしまいます。
親不知は虫歯だけではなく、汚れが溜まって周りの歯肉も腫れやすく、膿が出て臭いの原因になってる場合もあるので、腐った臭いや膿の臭いがしたらすぐに歯科医院に行きましょう。
対処法としては抜くことが1番臭いを軽減してくれます。ケースバイケースにはなりますが、親不知の形態や歯周病を伴うと治療が困難になり、虫歯や歯周病の再発にもなるので抜歯を薦めるケースが多いかと思います。

自宅でできる対処法

虫歯の臭いを完全に消すわけではありませんが、一時的に臭いが軽減する方法をいくつか紹介します。

歯磨き

いつも以上に丁寧に行い、歯ブラシ以外の補助用器具も使いましょう。補助用器具とはデンタルフロスや歯間ブラシなどです。それから市販されているマウスウォッシュも効果的です。爽快感もありますし、虫歯の臭い以外にも口のネバネバ感を取り除いてくれます。

食事

唾液の分泌を促すためにクエン酸を多く含んだものを食べましょう。口の中が乾燥するとさらに臭いが強くなるので、唾液を多く出すために梅干しやレモンを食べるようにします。キシリトールのガムを噛んで唾液の分泌を促すのも良いでしょう。意外かもしれませんが重層でうがいをするのも効果があります。コップ1杯の水に小さじ半分の重層を入れて30秒ほどブクブクうがいをし、そのあと水でブクブクうがいでゆすいで吐き出せばOKです。

虫歯以外に考えられる口臭の原因

口臭の原因は虫歯以外にもあります。

歯周病や歯槽膿漏

歯周病は歯周ポケットが深くなり、歯周病菌が溜まり歯肉から血がでたり、膿がでたりして臭いを発します。改善させるためには歯科医院で歯石を取ってもらい、正しいブラッシング方法を教えてもらい、自宅でも正しい歯磨きを行うようにしましょう。長年、歯周病を放置してしまうと、周りの骨が溶けてしまい、抜くしか治療法がない場合もあるので早めに治療をした方が良いでしょう。臭いの特徴は「腐った玉ねぎの臭い」、「酸っぱいような強烈な臭い」と言われています。

全身疾患

他にも全身疾患で内臓からの臭いでも口臭は発生します。虫歯や歯周病の治療をしても口臭が消えない場合は、全身疾患からきている口臭とも考えられるので、人間ドッグなどで検査してもらいましょう。

舌の汚れ

意外に知られていないのが舌が汚れていて口臭が出ている場合が多いです。歯を磨くのはもちろんですが、舌も綺麗に磨くことで口臭が軽減されます。特にタバコを吸ったり、コーヒーを日常的に飲む人は口の中が汚れやすく口臭もきつくなります。意識して舌を磨くようにしましょう。普通の歯ブラシでも磨けますが、嘔吐反射が強い人は舌用の歯ブラシが売っているので使ってみてください。

 

 

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