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歯の神経が死んでしまった後に行う、処置方法根管充填を解説します。

2015年12月04日 17時48分
神経を抜く治療を行った後に行う根管充填、歯科医がわかりやすく、丁寧に解説いたします。根管充填のことを理解し、神経を大切にしてください。

根管充填

いわゆる神経を抜く治療は抜髄(ばつずい)と呼ばれます。また歯の根っこ(歯根;しこん)の中で神経が死んでしまっていて、神経を抜くと同時に根っこの中の神経が入っていた部分を掃除する治療を感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)と呼びます。これらの治療の後に、根管充填(こんかんじゅうてん)と呼ばれる治療が行われます。ここでは根管充填について記載します。

根管充填とは何か?

上記のように抜髄、あるいは感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)は、虫歯などで歯の中心にある神経、正確には歯髄(しずい)が細菌に感染した場合に行われます。両者の違いは歯髄の状態によって判断されます。まず歯髄全体に炎症があり、二度と正常には戻らない場合に抜髄が行われます。また歯髄が入っていた歯根の中の管(根管;こんかん)の壁などに細菌が侵入している場合や歯髄が破壊されつくして死んでしまっている場合、歯根の先に病気が進行している場合に感染根管治療が行われます。これは歯根の先にできた炎症を始めとし、それに付随する様々な病気の治療としても行われます。

重複しますが歯根の中には根管があります。ここは本来歯髄によって埋められていた部分です。しかしながら抜髄や感染根管治療を行う場合、歯髄が取り出されるため、根管が空洞になります。空洞になった部分には細菌が住み着きやすくなるため、空洞の部分を詰める事が必要になります。この空洞を詰める治療が根管充填です。抜髄や感染根管治療でできた穴に、一例としてはガッタパーチャポイントと呼ばれる軟らかい材料を根管に詰めていきます。ガッタパーチャポイントを可能な限り隙間なく根管に詰めていく事で空洞は無くなり、細菌が住み着くことを予防します。

根管充填の手順

根管充填にはいくつかの種類があります。ここでは上記のガッタパーチャポイントという材料を複数使用する方法を例として記載します。まず歯根と根管の関係ですが、歯を咬み合わせの面から除くと、根管は歯根の中心にあるため、基本的には根っこの数だけ穴が開いているように見えます。そして横から見ると歯根は咬み合わせの面から根っこの先にかけてどんどん細くなっているような形をしています。ガッタパーチャポイントは根管に似た、先が尖っているような形をしています。ガッタパーチャポイントにはいくつかの大きさがあるため、適切な大きさのものを選びます。その後、根管の先に対して目的の長さまで届いているかを試し、X線写真で確認します。抜髄や感染根管治療の際に必要に応じて根管の形を整えているため、基本的には問題なく目的の長さまで届くようにしています。

そして根管へ材料を詰めていく作業の1つ目として、シーラーという糊のような材料を根管内に入れます。その上でガッタパーチャポイントを上記の目的とする長さまで挿入します。そしてガッタパーチャポイントを根管の壁、つまり外側の面の方向に押し付けます。押し付けてできたスペースには小さいガッタパーチャポイントを入れていき、隙間を埋めます。このように横に押し付ける方法を側方加圧充填(そくほうかあつじゅうてん)と呼びます。最終的には咬み合わせの面に出ているガッタパーチャポイントを、熱で軟らかくなるという性質を利用して根管の近くで熱を与えて取り除きます。以上が一般的な根管充填の方法の一つです。

根管充填後の痛み

正しい抜髄や感染根管治療が行われた場合、根管充填後に痛みが現れる事は理論上少ないと言えます。しかしながらいくつかの場合によっては痛みが現れる事があります。まず最も原因として考えられる事は、ガッタパーチャポイントやシーラーが歯根の先に飛び出している場合です。これらはいずれも歯の頭側から歯根の先側に向かう方向で根管に挿入します。そのため歯根の先から外に出る可能性はあると言えます。これらは異物です。そのため歯根の先から出ている場合、異物に対して身体がそれと闘おうとするため、慢性的な炎症が引き起こされます。

また、抜髄や感染根管治療は細菌を根管から取り除くことを目的としています。これは細菌が残っている場合、それを原因とした炎症が起こる可能性があるためです。同様に根管充填という治療の際も、細菌のいない、あるいはできる限りいない状況で行われる必要があります。つまり、根管充填に使用された材料が根っこの先に飛び出している場合に加えて細菌の感染がある場合に根管充填後の痛みが起こり得ると言われています。

 

根管充填の種類と選ぶ基準

根管充填には上記の側方加圧充填の他にもいくつかの方法があります。現在主に用いられている方法として、側方加圧充填に加えて垂直加圧充填法が挙げられます。また近年ではCWCT(Continuous Wave Condensation Technique)という方法が注目されています。

側方加圧充填を選ぶ利点として、治療の後に歯が割れることの危険性が減る事が挙げられます。これは根管の形を整える際に根管の壁を削る量が少なくすることができるためです。また根管充填の際に根管の中に詰めるガッタパーチャポイントの先が分かりやすいため、歯根の先からシーラーやガッタパーチャポイントが溢れ出る可能性が低く、治療後に問題が生じる可能性が低くなります。しかしながら隙間ができやすい事や、根管の形によっては治療ができない場合があります。

 

垂直加圧充填という方法

これはまず根管にガッタパーチャポイントを歯根の先端まで差し込み、その後ガッタパーチャポイントを根管内で切ります。挿入したガッタパーチャポイントに歯のかみ合わせの方向から歯根に向かって圧力をかけて、歯根の先端までガッタパーチャポイントを届かせます。ここまでの操作で根管の歯根側の出口付近はガッタパーチャポイントで満たされたことになります。そして残りの部分にもガッタパーチャポイントを押して詰めていきます。側方加圧充填と比較して難しい治療ではありますが、側方加圧充填以上に根管の隅々まで詰める事ができます。つまり細菌が入る隙間ができる可能性が低いため、再び感染をする可能性が低いと言えます。

そして垂直加圧充填から発展したものとしてCWCT法という根管充填法を採用している歯科医院も増えています。この方法は米国を中心に浸透している新しい方法です。詰める材料を根管の先端、歯根側の出口付近に挿入します。その後過熱して軟らかくすることと上から押すことを繰り返します。このため隅々まで詰める事ができます。しかしながら根管の形によってできないことがあり、また技術的にも難しいため、全ての歯科医院で同じレベルの治療が受けられるとは限りません。

以上の3つの治療法が根管充填の代表的な種類です。一般的な治療としては側方加圧充填が行われることが多いです。しかしながら歯内治療(しないちりょう)を大きくホームページで取り扱っている歯科医院であれば垂直加圧充填やCWCT法での治療もオプションとして選択できます。特に権威ある学会である日本歯科保存学会の認定医あるいは指導医とプロフィールに記載されている歯科医師が在籍する歯科医院では特にオプションが広がることが予測されます。そういった歯科医師との相談のもとで最善の根管充填方法を選んでいただきたいと思います。

虫歯と神経の関係性を徹底解剖!アナタの疑問にお応えします。 

 「歯の神経を抜く」アナタはこの言葉をきっと軽視している。抜髄(神経を抜く)は歯の死刑宣告。

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