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乳頭腫って何?口の中に乳頭腫ができてしまう7つの原因

2015年11月12日 12時45分
「乳頭腫」という言葉、あまり耳にしたことはないのではないかと思います。「腫」とつきますので、腫瘍の一種であることはすぐに想像がつくと思いますが、あまり知られていません。今回は口の中にできる乳頭腫について解説していきます。

乳頭腫って何?口の中に乳頭腫ができてしまう7つの原因

乳頭腫とはなんですか?

乳頭腫とは良性の腫瘍で、皮膚や粘膜の表面の細胞が盛り上がって増殖するものです。イボのような形、カリフラワーのような形、乳頭のような形でとびだすような形で現れます。表面は通常白いのが特徴です。痛みなどの症状は特になく、触ると膨らんでいるのを感じる程度です。

乳頭腫はヒトパピローマウイルスの感染が関係していると考えられています。このヒトパピローマウイルスは、接触感染で体の皮膚や粘膜の小さな傷から侵入して扁平上皮細胞(皮膚や粘膜の細胞)に感染するとされています。

ヒトパピローマウイルスが起こす病気として知られているものには、

  • 尖圭コンジローマ
  • 子宮頚がん
  • 疣贅(イボ)

などがあります。
ヒトパピローマウイルスとひとくちにいっても、その種類には120種類以上が確認されています。ヒトパピローマウイルスはガン化に関与するタイプがあることも知られており、とくに子宮頸がんに関しては90%くらいのケースでヒトパピローマウイルスが検出されています。

口の中にできる乳頭腫とはなんですか?

口の中にも乳頭腫ができることがあります。あらゆる年代を通じて見られ、男女差はなく、単発でできて、とくに痛みなどの症状は感じません。まれに口のなか全体に多数の乳頭腫が発生することもあります。ゆっくり大きくなっていくことが多く、口の中にできもののようなものを感じで気づくケースが多いようです。

口の中に乳頭腫ができるとしたらどこにできますか?

口の中だと、あらゆる場所にできると言われていますが、そのなかでも好発部位と言われるのは舌や口蓋(上あごの粘膜部分)です。

口の中に乳頭腫ができる原因は?

口の中の乳頭腫はさまざまな慢性的な刺激によってできると考えられています。口の中は常にいろいろな刺激が加わっています。例えば、次のようなものが原因となります。

  1. 歯並びが悪くて粘膜や舌に当たっている
  2. 虫歯で尖っている部分が粘膜や舌に当たっている
  3. 被せ物や義歯などが当たっている
  4. タバコ
  5. アルコール
  6. 熱いものによる刺激
  7. 誤って噛んでしまいやすいところがある

また、それに加え、ヒトパピローマウイルスの関連も指摘されています。

口の中にできた乳頭腫の治療法は?

治療法としては、切除が第一選択となります。発育が緩慢であれば、すぐに切除せず経過を見ることもありますが、口の中だと誤って噛んでしまったり、さまざまな刺激を受けやすく感染を起こしやすかったり、まれにがん化することもあるため、切除を受けることが勧められます。その後は定期的に経過観察をしていきます。

乳頭腫を治療をする場合は何科?口腔外科?

もしも、口のなかにイボのようなできものを見つけたら放置せずに、かかりつけの歯医者さんでもいいので見てもらいましょう。口の中の粘膜にできるできものにはさまざまなものがあり、中には歯の感染からきている場合もあるので、

内科ではなく歯科で見てもらうのがオススメです。

もしも、一般歯科で対応できないようなものであれば、担当の歯科医師が口腔外科に紹介してくれるでしょう。

もしも、口腔外科を取り扱っている歯科医院に行けるようであれば、より手間が省けて良いでしょう。

口内にできる乳頭腫について知っておくべき情報があれば教えて下さい

乳頭腫は基本的に良性腫瘍ですが、乳頭腫を起こす原因になっているとも言われているヒトパピローマウイルス感染と口の中の領域のガンとの関係が最近注目されてきているようです。口の中のガンの原因は以前から、タバコやアルコールが大きく関連していると言われていました。しかし、近年では禁煙する人も増え、アルコールを多く飲む人も減ってきており、それらが原因と思われる口の中のガンは減ってきています。しかし、アルコールもタバコもほとんど嗜まないのに口の中のガンが増えてきていることが指摘されています。

ガンを起こしうる原因、ヒトパピローマウイルス

このガンを起こしうる原因として注目されているのが、ヒトパピローマウイルスです。口の中のガンは口の中のさまざまな刺激(やけど、尖った歯や被せ物、合わない入れ歯など)が原因でも起こり得ます。長年の刺激で起こるようなガンは高齢者に多く見られますが、ヒトパピローマウイルスを原因とする口の中のガンは若年者に多い傾向があります。

ヒトパピローマウイルスは接触感染

このヒトパピローマウイルスは接触感染で起こり、キスや性行為などの直接接触で移りやすく、たびたびパートナーや夫婦で共有することになります。つまり、このウイルス(発がん性のヒトパピローマウイルスを含め)に接触することは決して珍しいことでもなく、だれでも日常生活で感染してしまう可能性があります。

清潔を心がければ大丈夫?

ただ、このウイルスは初期の感染では皮膚の表層(上皮)にとどまりますので、皮膚、粘膜を清潔にしていれば、初期に感染した病巣部分は新陳代謝で剥がれた皮膚や粘膜と一緒に脱落しますので、全身的に清潔を心がけて、不特定の相手との性行為を避ける、など注意しておけば感染を防ぐことは十分可能です。

子宮頸がんの予防について

ヒトパピローマウイルスの感染を防ぐことは、子宮頸がんの予防にもなりますし、口の中のガンを防ぐのにもつながっていきます。

生まれる赤ちゃんにも影響が!?

また、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる尖圭コンジロームにかかっている人が出産した場合、産道から赤ちゃんにウイルスが感染し、赤ちゃんの喉に乳頭腫を起こすことが稀にあると言われています。

乳頭腫はその後ゆっくりと大きくなり、幼児期に声が枯れたり、喉が狭くなってしまいます。そしてこの部分の乳頭腫を完全に除去するのは難しいため、また、取りきれないとまたそこから成長して大きくなり、気道が狭くなって支障を起こすたびに切除をしなければならなくなります。それを防ぐには母体の尖圭コンジローマをきちんと治療しておくことが必要です。

まとめとして、乳頭腫は心配な病気か、否か

長くなりましたが、まとめとして、口の中のポツンとできた乳頭腫、皮膚にできるイボなどはほとんどの場合良性ですので、切り取ってしまえば心配ないことが一般的ですが、ウイルスによって起こっている場合、ガンを引き起こすタイプのものであれば怖い病気を引き起こしうる、また人にうつす、うつされるものである、ということをしっかりと覚えておく必要があります。ひとまず、心身の清潔をこころがけ、異常なできものを見つけた場合には早めに医療機関を受診することをお勧めします。

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

 

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