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舌下腺って何?舌下腺にしこりがあるときに疑うべき6つの病気

2015年11月09日 13時30分
唾液はどこから出ているかご存知でしょうか?唾液はお口のいたるところから出ていますが、メインとなる3つの大唾液腺と多数の小唾液腺から分泌されています。今回はその大唾液腺の中の舌下腺に焦点を当てていきます。

舌下腺って何?舌下腺にしこりがあるときに疑うべき6つの病気

そもそも舌下腺って何?

舌下腺とは文字の通り、舌の下にある唾液腺であり、大唾液腺のうちの一つです。大唾液腺にはこの他に、耳たぶの周囲にある耳下腺と下あごの骨の下にある顎下腺があります。それぞれ分泌される場所の違いはもちろんありますが、実はそこから出される唾液の性質にもそれぞれ違いがあります。耳下腺からはサラサラした唾液、顎下腺と舌下腺からはサラサラした唾液とネバネバした唾液の両方が分泌されます。

1日に分泌されるだ液の量はおよそ1リットルと言われており、そのうちの5%が舌下腺より分泌されます。

舌下腺炎とはどんな病気?

舌下腺炎とは唾液腺炎が舌下腺に起こったものです。唾液腺炎は、唾液腺の中に唾石という石のように硬い塊が詰まったり、だ液の分泌が低下することによって起こります。原因によって、ウイルス性のもの、細菌性のもの、自己免疫性のもの、アレルギー性のものに分けられます。

症状

急性の唾液腺炎では唾液腺の痛み、腫れ、発熱、寒気などが現れ、だ液の開口部から膿が出てきたりします。慢性の唾液腺炎では唾液腺が硬くなり、だ液が出にくくなって口がひどく乾くため、食事や会話に支障をきたします。

舌下腺炎で腫れが起こった時どうすればいいのですか?

大唾液腺の中で最も炎症を起こすことが多いのは耳下腺ですが、舌下腺も細菌感染などによって炎症を起こして腫れたりすることがあります。急性炎症の場合は痛みや腫れが出たり、また、慢性の場合はだ液が減少することにより口の中の乾燥が起こったりしますが、いきなり急性炎症を起こすことは稀だと言われており、一般的には慢性炎症が急性化したものと考えたほうが良いようです。

また、全く無症状で経過し、口の中の乾燥や唾液腺が硬くなることで発見される場合もあります。これは中高年でよく発見されます。

<口腔外科を受診しましょう>

心当たりの症状がある場合は、口腔外科を受診してみましょう。細菌感染が疑われる場合には抗生剤などの投与が行われます。また、症状に応じて唾液分泌促進剤の投与や、飴玉、レモン汁を摂るように勧められたり、唾液腺のマッサージ、十分な水分の補給などを行う、などの指示がなされます。口の中を清潔に保つことも大変重要になってきます。

舌下腺炎は癌になる?

現在のところ、舌下腺炎を放っておいて癌になる、ということは

とくに言われていないようです。

唾液腺腫瘍の原因は不明とされていますし、口腔底癌の場合は飲酒と喫煙(とくに喫煙)などの刺激が関係しているとされています。

放っておいてもいいわけではない!

ただ、癌にならないから放っておいていいのか?というとそれではまずいようです。なにより痛みや腫れ、発熱などの炎症症状はつづきますし、慢性の経過をたどると唾液の減少の影響により、さまざまな不都合(食べにくい、話しにくい、口のなかが荒れやすい、虫歯や歯周病になりやすい、口臭が強くなる)が出てきます。また、炎症を繰り返すことによって、石ができていずれ非常に強い痛みを出す原因にもなります。

まずは舌の下にいつもと違う異変を感じたら、口腔外科を受診し、異常ではないかを診てもらうと良いでしょう。

舌下腺にしこりがあるのですが、これは何?

舌の下にはそもそも舌下腺がありますのでボコボコしているのが普通です。それを「しこりではないか?」と感じてしまうこともあるかもしれません。でもこれは正常な組織ですので心配しなくても大丈夫です。

他に舌下にしこりを感じる場合に考えられるものの例としては次のものがあります。

舌下腺炎

上記「舌下腺炎とはどんな病気?」を参照。

唾石(だせき)

唾液腺の中や管のなかに石ができる病気です。大きくなると数センチに及ぶ場合もあります。症状としては食事の時に唾仙痛とよばれる激しい痛みを出すことがありますが、その後しばらくすると自然と痛みはなくなります。

下顎隆起(かがくりゅうき)

下あごの内側の骨が隆起してコブのようになっているものです。通常両側に見られ、だんだんと大きくなってきます。骨ですので硬く、痛みはありません。病的なものではありません。

唾液腺貯留嚢胞(だえきせんちょるいのうほう)

唾液の流出が障害されることで唾液が溜まって膨らんでしまったものです。舌下腺、顎下腺に由来した、口底にできる大きな嚢胞はガマガエルの喉頭嚢に似ていることから、ガマ腫とよばれています。

唾液腺腫瘍

舌下腺に唾液腺腫瘍ができることはまれですが、もし出来た場合は悪性度が高いとされています。しこりとして触れることができ、食べ物を飲み込んだり、口を開けづらくなったりという症状が出ます。顔面神経麻痺が出ることもあります。

口腔底がん

粘膜にただれや潰瘍などがあって、その周囲が硬く触れるのが特長です。飲酒や喫煙との関係が深いと言われています。

舌下腺について まとめ

最後に舌下腺について重要な点をおさらいしておきましょう。

そもそも舌下腺とは

  • 舌下腺とは、その名の通り舌の下にある唾液腺で、一日に分泌される唾液の5%を作っている。

舌下腺炎について

  • 舌下腺炎とは、唾石という硬い塊が唾液腺の中に詰まって起こる炎症のこと。
  • 症状として唾液腺の腫れ、痛み、発熱や寒気がみられる。
  • 口腔外科を受診しましょう。
  • 舌下腺炎は癌にはならない。

舌下腺にしこりがある場合に考えられること

  • 舌下腺炎
  • 唾石
  • 下顎隆起
  • 唾液腺貯留嚢胞
  • 唾液腺腫瘍
  • 口腔底癌

 

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