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舌を火傷(やけど)したときの応急処置や対処法をわかり易く丁寧に。放っておくと、感染症の危険性も!

2015年10月08日 18時00分
舌を火傷(やけど)してしまった時の治し方、対処法などを解説しています。火傷の応急処置に加え、火傷と症状が似ている他の舌の病気の紹介などもしています。

 舌を火傷(やけど)したときの応急処置や対処法をわかり易く丁寧に。放っておくと、感染症の危険性も!

舌を火傷。想像するだけで痛そうな状況ですが、今回は『舌の火傷』に関する様々な情報をお届け致します。

 

舌を火傷(やけど)したときの対処法やオススメの薬をご紹介

まずは、必要最低限の「応急処置」と、あると便利な「薬」についてご紹介。ホットのドリンクや熱い食事をする際に生じることのある「舌の火傷」、いわゆる”ヤケド”であることは他の部位の火傷と同じですので、第一の応急処置は、手などに生じた火傷の場合と同様、『冷やす』ことになります。氷などが近くにあればベストなどですが、無ければ冷水でも良いので、舌を火傷してしまったと感じたら、まずは口に水を含むようにしましょう。

『冷やす』ことが舌の火傷の応急処置となる理由。

  1. 冷やすことで”痛み”を和らげる。
  2. 冷やすことで”張れ(過度の炎症)を押さえる”

以上の二点に大きく分けられます。
『冷やす。』ことで痛みが和らげることと、同時に気をつけたいのは『火傷部に異物(食べカス)などが触れていないか。』という点です。こちらは『感染予防』という点で必要なチェックになります。火傷をしている状態は、通常の舌組織よりも外からの刺激に弱い状態にあります。つまり、「火傷をしている舌」と「火傷をしていない舌」とでは、前者の方がはるかに感染のリスクが高いことになるのです。前半で説明した『冷やす』ことと、こちらの『異物を取り除く』ことを同時に行なうため、舌を火傷した際は「冷水で口をゆすぐ。」という応急処置が理想的です。

 

舌の火傷で痛みが引かない場合は鎮痛剤や感染を防ぐ抗生剤などを使用することも。ただし、医療機関に行くことをオススメします。

それでも痛みがなかなか引かない場合、応急的に鎮静剤を服用することも、考えられる応急処置の1つです。しかし、あくまで『応急処置』。鎮静剤や感染を防ぐ抗生剤など、全ての薬剤にはそのひとそれぞれに「適切な量と種類」が存在しますので、舌を火傷した場合は医療機関にて適切な診断&処置を受けることが理想的です。

 

舌の火傷(やけど)はどのくらいで治るものでしょうか?

「舌を火傷してしまったら、どのくらいで治るのか?」この問いに対する答えは、その火傷の「程度」によって様々です。『火傷』と一口に言っても、その程度によって重症度は様々です。「火傷がどれくらいの程度か?」というものを判断するため、以下のような分類をするのが一般的になっています。

  • 【第1度】・・・皮膚や粘膜の”表層”が熱刺激により欠損してしまっている火傷。
  • 【第2度】・・・第1度よりも深い層まで欠損している火傷。
  • 【第3度】・・・第2度よりもさらに深い層まで欠損している火傷。ここでゆう”第2度より深い層”というのは、皮膚や粘膜表層の奥深くにある「筋肉」がある部分と考えるとイメージしやすいです。

上記は火傷全般に適用される”症状の程度”の分類(※火傷部位によってより細かな分類法もあり。)ですが、舌に出来る火傷もこの分類にあてはめることができます。第○度の数字が大きくなる程、その重症度は高いため、痛みや治癒にかかる期間、感染のリスク等も数字に合わせてより大きくなることとなります。

具体的に舌に生じた火傷の治癒期間は?

では、「舌に生じた火傷はどのくらいで治るのか?」という点についてですが、一般的に、上記分類の「第1度」の比較的軽い火傷は、数日〜2週間程度で自然治癒すると考えても問題ありません。「第2度」以上になってくると、火傷の範囲や患者の全身の状況によって治癒にかかる期間は様々です。

 

舌を火傷(やけど)し、水ぶくれやぶつぶつができてるんだけど大丈夫?

舌を火傷した場合、舌表面のざらざらとした「ぶつぶつ」が気になる方も多くおられると思います。この「ぶつぶつ」は、火傷が治ってゆく際の組織の修復過程の一部に含まれますので、ぶつぶつが出来たからといって「火傷以外の新たな病変」が生じている訳ではありません。軽い火傷であれば、上記のような「ぶつぶつ」は時間と共に気にならなくなり、その頃には火傷自体も自然に治癒している場合がほとんどです。

 

舌を火傷していないのに、ぶつぶつが出来た場合は他の病気

しかし、「火傷をしていないのに急に舌にぶつぶつが出来た。」「火傷の痛みはおさまったけど、ぶつぶつが残って気になる。ぶつぶつがおおきくなる。」といった場合には、『熱刺激による火傷』以外の病変が生じている可能性も考えられますので、すぐに医療機関を受診するように心がけましょう。

 

関連記事:舌のぶつぶつが痛いのは感染症の始まり??意外と知らないぶつぶつの正体

 

 

舌を火傷(やけど)した場合どんな症状がでる?

舌を火傷した際の症状は、大きく分けて a痛み b腫れ の2つがございます。こちらの症状も、左記に述べた火傷の程度によって変化しますので、以下に、火傷の分類ごとにその症状の目安を説明致します。

【第1度の症状】

痛みは「ピリピリ」や「ヒリヒリ」といった違和感に近い比較的軽い痛み。張れの程度も「周囲よりも赤みが増す」程度が症状の目安です。

 

【第2度の症状】

痛みは第1度の火傷よりもヒドくなり、鎮痛剤を服用しないと眠れないような痛みが生じることも少なくありません。張れの程度も同様に、第1度よりも激しくなり、赤みはもちろんのこと水泡(いわゆる”水ぶくれ”)が生じることが少なくありません。

 

【第3度の症状】

第3度の症状はさらに激しくなり、痛みは激しく一般的に鎮痛剤無しでは、落ち着いて眠ることも出来ません。症状のヒドいものですと、神経まで障がいを受けてしまい”痛み”すら感じなくなってしまうケースもあります。張れの程度もヒドく、欠損が大きすぎて体の修復作業が間に合わず、いわゆる『壊死』という組織が完全に死んでしまうケースもあります。組織が壊死してしまうと、血管による血液の供給も途絶えてしまうため、赤みを帯びることもなく、壊死した部分が『白〜黄色っぽい色』に変化してしまいます。さらに、その部分が菌などにより感染してしまうと『灰色〜黒っぽい色』という、いかにも重症そうな色に変色してしまうのです。

 

舌の火傷(やけど)によって併発する病気はある?

舌の火傷によって併発する病気として、最も重要であるのが、先程も少し触れた『感染』です。『火傷』というのは『熱刺激によって正常な組織の一部が破壊(欠損)している状態』と説明するこが出来るのですが、火傷をしている時というのは「通常よりも外界からの刺激に弱い状態」であると言えます。

ここで言う「外界からの刺激」というのは、例えば爪楊枝で火傷部分をつついてみる(想像するだけで痛いですよね。火傷をしている部分は当然痛みの感覚も鋭くなっています。)などの「外界からの物理的な刺激」ももちろん含まれますが、感染を考える時に注意したいのが、汚れや食べカスの中にふくまれる「雑菌による外界からの刺激」です。火傷をしている普段なら感染を起こさない「舌の汚れ(食べカスなども含む)」でも、火傷をして、表面の組織が欠損して、つまり、「菌に弱い状況」になってしまうと、健康な方でも簡単に感染を起こしてしまうことは少なくありません。

火傷単体では、清潔さを保つことで他の病気を併発することなく自然治癒されますが、不清潔によって『感染』を併発してしまうととてもやっかいです。治りも遅くなってしまいますので、舌を火傷した際には「清潔に、そして安静に。」をしっかり心がけましょう。

 

舌の火傷(やけど)に似ているけれど、他の病気はある?

舌の火傷に似ている他の病気は、実は様々あります。中でも一番きを付けたいのが、悪性腫瘍である『舌癌』です。「火傷と癌なんて全然違うじゃなうか。」と思われることがほとんどだと思いますが、”万が一癌だった場合”を想定すると、注意しておくにこしたことはありません。

 

紅斑症という病気も舌の火傷と見た目が似ている。

また、『紅板症』という病気も「舌の火傷」とその見た目がよく似ていることが知られています。こちらの『紅板症』。舌癌と異なり、あまり聞き馴染みがないかと思いますが、舌に”紅い”病変が生じるこの病気は、悪性腫瘍(つまり舌癌)と非常に密接な関係があるのです。紅板症は、『前癌病変』という分類の病気とされており、前癌病変とは「癌ではないが、正常よりも癌になる可能性が非常に高い状態。」を指す専門用語です。つまり、『紅板症』というのは「通常と癌のはざまの状態である。」と説明することも出来ます。

 

舌が火傷(やけど)し、白くなっているけれどこれは何?

「舌を火傷した後に、ポツポツと白い部分があって気になる。」という方は多いのですが、この白い部分(細かい白班)は基本的に害があるものではありません。あくまで「炎症」という火傷が治ってゆく上での過程に過ぎません。

 

火傷していないのに、舌が白い場合は他の病気も?

ただ、同じ「白色」を示す、単なる舌の炎症とは異なる他の病変も存在しますので、「舌の白いぶつぶつ」が、実は重症度の高い病気である可能性もゼロではありません。「火傷をしていないのに、白い部分が増えてきた。」など、何か特別なきっかけが思い当たらないのに舌の色が変化している際は、念のため医療機関を受診するのが好ましいでしょう。

舌が白いのは、実は大病?? 

 

舌の火傷は軽いものであれば安心ですが、傷が深い場合は感染症などの可能性もあり、軽くみるのは危険です。まずは冷やして、それでも治らない場合はお近くの歯医者さんにご相談してみてくださいね!

 

 

関連記事;舌に血豆ができた場合の対処法教えます
舌をやけどしてしまった次は、血豆が出来ることが考えられます。早めの対策で大きな怪我にならないように予防しましょう。
 

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