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口臭の8割は舌苔が原因!舌苔の原因・治療から取り方まで完全網羅

2015年09月28日 10時30分
舌苔(ぜったい)をご存知ですか?口臭の原因のうち8割を占めるといわれる、舌に付着した白い汚れのことです。「原因は何?」「病気?」「治療は必要?」「今すぐ取りたい!」などなど、この1ページで舌苔の全てが分かります!

そもそも舌苔(ぜったい)とは

舌苔

舌苔(ぜったい)とは、舌の上についた白や淡黄色の汚れのことをいいます。この舌苔は、死んだ細菌や頬の粘膜等が剥がれ落ちたものから出来ています。舌苔は口臭の原因の約8割を占めています。口臭は、口の中にいる細菌が剥がれ落ちた粘膜上皮や血液成分、細菌の死骸等のタンパク質を分解し、においの原因物質である揮発性硫黄化合物が発生することでおきます。

正常な舌苔と異常な舌苔の判別方法

舌苔は誰にでもあるものと聞きますが、それでは正常なものと異常なものの違いは何なのでしょうか?

正常な舌苔

舌の表面に全体的に薄く付着している状態は正常な舌です。うっすら舌の表面がピンクを帯びているのは健康的な舌です。

異常な舌苔

白く厚い舌苔が全体についている。

通常お口の中は唾液で潤っている状態で、舌の汚れも一緒に清掃してくれます(自浄作用)。しかし、唾液の分泌が減少している場合や、舌をあまり動かしていない状態が続くと舌苔が舌に残ったまま、厚い汚れの壁になってしまいます(介護が必要な状態の脳性麻痺の方や要介護高齢者等に多い)。また、繊維物を多く取ることも舌の清掃につながります。要介護の方で誤嚥を防ぐためにペースト状の食事を多く取っている場合も舌苔が多くつきやすいです。

また全身の免疫機能が低下しており、細菌が増殖しやすい状態だと舌苔の量も多くなります。風邪をひいていたり、喫煙すると舌苔の色も黄味がかった色合いに変化したりします。

舌苔ができてしまう原因

舌苔は異常な病気ではありません。健康な方が普段の私生活を送っていてもある程度の量は舌に付着します。適量の舌苔は舌の細胞や味蕾を保護し、舌の表面を潤してくれますが、均衡のとれたバランスがなんらかの原因で崩れてしまうと舌苔の量が増加します。ではなぜ舌苔ができてしまうのか、異常に増殖する理由は何にあるのかをまとめました。

細菌

口の中には300〜400種類もの細菌が存在しています。よく歯磨きする人でも1000〜2000億個もの細菌がいると言われています。歯磨きをあまりしない人の細菌数はこの3〜4倍もの量の細菌が存在しています。この細菌はお口の中でも、特に舌の溝の中に入り込んで溜まり、舌苔として現れてきます。

剥がれた上皮

口の中の粘膜や細胞の新陳代謝により剥がれ落ちた上皮が舌に溜まり腐敗していきます。これが他の汚れと一緒に舌苔となって現れてきます。
胃瘻を行い、直接胃に栄養を流し込んでいる患者さんの場合、お口から栄養を摂取していないため口腔ケアが不必要だと思われがちですが、剥がれ落ちた上皮や細菌が舌や口腔内には存在し、お口の中を常に汚した状態になっています。そのため、誤嚥性肺炎を予防するためにも口腔ケアが必要になってきます。

免疫力の低下

風邪や睡眠不足、疲れが溜まっている等体調不良の状態だと免疫力が低下し、通常であれば口腔内細菌と免疫が均衡を保った状態にありますが、それが崩れてしまい、舌苔の量が増加します。

唾液の分泌量が少ない

普段の生活で緊張やストレスを多く受けている方や、口腔乾燥症の方、唾液の分泌に影響を及ぼす薬を服用している方は唾液の潤滑油としての役割を十分に得ることができず、舌苔が多くできてしまいます。また、唾液の自浄作用の機能も十分に得られていないため、舌や口の中の汚れも残った状態になってしまいますので舌苔の量が増加します。

口呼吸

普段から口呼吸を行っていると、常にお口の中は乾燥状態になります。口の中が乾燥してしまうと、「唾液の分泌量が少ない」人と同じように唾液本来の潤滑剤や自浄作用の機能が純分に発揮できずに、舌苔の量が増加してしまいます。また、生理的口臭も起こりやすいです。

繊維物を食べていない

咀嚼回数が少なくて済むような柔らかい食べ物ばかりを好んで食べていると、食べかすが舌に残り舌苔の原因になります。食物繊維等咀嚼回数が多く必要な食べ物だとそれだけ舌や口を動かす必要があるため、軟らかい食べ物ばかりを摂っている人に比べ舌苔がつきにくくなります。

舌の運動機能低下

高齢や病気等でうまく舌を動かす事が出来ない方は舌の運動機能が低下したことにより、舌苔の量が増加します。
健康な人でも、朝一番で口臭が強くなっている原因の1つでもあります。就寝中は起床時に比べて舌の運動量が減少しています。その事が原因で唾液の分泌量も減り、舌苔の量が増加します。

抗生物質

抗生物質やステロイド剤を長期間のみ続けると、それまで均衡を保っていた口の中の細菌の種類が変わってしまいます。薬の影響でカビ菌の一種であるカンジダ菌が増え、舌苔が増加するだけでなく「舌に特有の疾患」(黒毛舌や正中菱形舌炎)が現れる場合もあります。

舌苔は歯医者での治療が必要か

舌苔を理由に歯医者での治療は必要ではありませんが、口臭を気にしている方は一度専門の外来を受けることをお勧めします。

口臭症は

  • 真性口臭症
  • 仮性口臭症
  • 口臭恐怖症

の3つに大きく分類することができます。

真性口臭症について

官能検査や機器による測定で口臭の存在が確認される真性口臭症には、生理的口臭と病的口臭があります。生理的口臭は誰にでもありますが、病的口臭は約9割以上は歯周病、多量の舌苔付着、唾液分泌の現象、虫歯、義歯の清掃不良等の口腔内に原因が認められます。
舌苔自体は患者さん自身で舌ブラシを使用すれば取れますが、それでも口臭がきになる方やそれ以外の原因で口臭に悩みのある方、要介護者の方は歯科受診をして、口臭の原因物質の特定をして治療を行うこと、そして口腔内の清掃をする事が歯科でできる口臭治療となります。

仮性口臭症や口臭恐怖症の可能性も

口臭を気にしている人のなかには「仮性口臭症」といい、全く口臭がないにもかかわらず患者さん自身が自身の口臭を強く感じてしまうケースもあります。時に仮性口臭症の方は「口臭恐怖症」に症状が発展しやすいので、専門の外来でカウンセリング治療を行うこともあります。

要介護者や高齢者の場合はどうか

舌苔のつきやすい要介護者の場合、歯科衛生士の方に器質的口腔ケア(口腔疾患予防、気道感染予防)、機能的口腔ケア(口腔機能の維持・増進)を行ってもらうと、舌苔の予防だけでなく機能回復や維持にもつながっていきます。

舌苔は取る必要があるか

舌苔は細菌の塊です。食事をする際、水分を補給する際、その細菌だらけの舌を通して食べ物や水が身体の中に入り込んでいきます。お口の中の細菌数は肛門の細菌数よりも多いんです! できるだけ取り除いてあげた方が全身の健康維持・向上にもつながります。特に要介護者や高齢者の場合、お口の中の汚れが誤嚥性肺炎につながるリスクもありますし、また、舌には味覚を司る「味蕾」等の重要な機能が備わっています。舌苔をとってあげた方が、分厚い舌苔まみれの舌で味わうよりも味がよくわかるようになります。

取ったほうが健康的で、味覚も増す!

舌苔を取る方法

舌ブラシ

1日1回、朝食前に専用の舌ブラシを使用した舌清掃をお勧めします。やり方は舌を前に出して奥から手前に軽く押し当てながらひいてください。何度か繰り返すと舌ブラシに汚れが付きますので、舌ブラシに汚れがつかなくなるまで繰り返してください。
歯ブラシを寝かして舌を清掃する方法もありますが、専用の舌ブラシを使用した方が舌組織を痛めずに綺麗に清掃できるので、できるだけ舌専用ブラシを用いて行ってください。お勧めの舌ブラシはGCの出している「舌フレッシュ」というブラシになります。ブラシ部分が「ねじりブラシ」になっており、普通の歯ブラシより毛が細くできていますので、舌を傷つけない構造になっています。

食物繊維を多くとる

咀嚼回数が増えれば唾液の分泌量も増え、繊維物を取れば咀嚼回数が増え、唾液の分泌量が増加し、舌に付着した汚れも一緒に落ちていきますので、繊維物を取るように心掛ければ舌苔の付着も抑えることができます。

舌体操、唾液腺マッサージ

舌の運動機能が低下している場合は舌運動を取り入れて口腔リハビリテーションを行うと良いでしょう。また、お口が乾きやすくなっている場合は、唾液腺マッサージを行って唾液の分泌量を増やすようにすれば、唾液の自浄作用で舌苔の量を減らすことができますし、お口の中が潤った状態になれば生理的口臭の匂いも減少します。

それでも舌苔がうまく取れない場合

<過度な舌清掃はNG!>

あまり神経質に舌苔を取ろうとすると舌を痛めてしまう可能性もありますので、舌ブラシで清掃する回数も1日1回で大丈夫です。過度に舌清掃を行うと舌の細胞を傷つけることによる味覚障害を引き起こす可能性もあります。

<飴やハチミツを舐めてみる>

それでも舌苔がうまく取れない事が気になる場合は、「ブレオ」等のケア用品のタブレットやガム、等を取り入れてみるのもいいかもしれません。また、ハチミツを舐めることも舌苔の原因となっているたんぱく質を分解するため効果的だと言われています。

舌苔は口臭の原因になるか

口臭の3大原因は

  1. 歯周病
  2. 舌の汚れ
  3. 唾液分泌の減少

です。また、口臭の正体は「揮発性硫黄化合物」といわれるガスが原因です。腐乱臭の硫化水素、血なまぐさいメチルメルカプタン、生ごみのような臭いのジメチルサルファイドが三大原因物質とされています。硫化水素が多ければ「生理的口臭」、メチルメルカプタンが多ければ「歯周病」ジメチルサルファイドが多ければ「全身性の病気」が原因になります。

生理的口臭の主な原因は「舌苔」にあります。

特に現在お口の中に治療が必要な患歯がなかったり、歯周病の所見もみられない、全身性の病気(特に糖尿病や消化器官)、抗生物質等を服用していない場合は、「舌苔」による口臭の可能性が約8割だと考えられます。

舌苔が現れたときに疑うべき病気

舌苔が舌につくこと自体は病気ではありませんので、普段と変化がない程度の舌苔の量や色であれば特に問題はありません。ただ、急に舌苔の量や色に変化があった場合は、舌は体調の良し悪しを図るバロメータでもありますので、不調はないかご自身の身体と向き合ってみてください。東洋医学では舌の状態をみて、身体の健康状態をはかることを「舌診」といいます。舌苔の状態だけでなく、舌全体の色味や形も合わせてみていくことで、より密に身体の健康状態をみることができます。

舌苔の量が増えた

普段の舌苔の量と比べて舌苔の量が増加している、普段より舌が白く感じる場合

身体が冷えている状態、内臓機能の低下、身体が疲れやすい状態

舌苔の色が黄色

飲食物で黄色くなる物(みかんやカレー等)を摂取していない状態で、舌の色が黄色くなっている場合

消化器系の湿熱、慢性胃腸炎、脂肪肝、アレルギー性疾患、胸焼け、胃酸過多症、便秘症、膀胱炎

舌苔が薄い

舌苔が薄く、舌に裂紋が見られる場合

ストレス、神経衰弱

舌苔が全くない

呼吸器系になんらかの疾患があるか栄養状態が悪い、代謝機能が衰えむくみが慢性化している可能性があります。

舌に特有な疾患

疾患の症状によっては、舌苔と似たような白い斑が舌の表面に現れる場合や黒褐色の色を呈することもあります。また、舌苔が付着しやすい状態に舌の表面が荒れる症状もあります。舌の疾患の中には舌清掃以外に服用中の薬を変えることで症状が緩和することもありますので、ご自身の舌の表面がどのような状態なのか、舌に付着している色や厚みに異常はないかを確認していみてください。

地図状舌

舌苔

地図状舌とは地図のような白い斑の模様が舌の一部に広がる病気です。原因は不明で自覚症状もほとんど見られません。一説には、体調不良を伴う発熱にあるとされたり、過度なストレスや睡眠不足によるものとも言われています。しかし、地図状舌自体に病的意義はなく、原因が特定されてないため治療の必要もありません。

地図のような白い斑が現れるため、舌苔がまだらについているように見えますが、この白い斑は舌ブラシでは除去できませんので過度な舌清掃をしないように注意が必要です。

過度な舌清掃をしないように注意しましょう!

溝状舌

舌苔

舌の表面に様々な方向の多数の溝を生じたものであり、溝の内面は平滑な状態です。顔面神経麻痺、肉芽種性口内炎とともにMelkersson-Rosenthal症候群(口唇の腫脹、溝状舌、顔面神経麻痺の3つを特徴とする病気)の一症状とされています。こちらも病的意義はありませんが、舌表面の溝が深いため舌苔がつきやすくなります。舌苔が溝の中に入り込んでしまうと感染症の発生確率が上がりますので、普通の舌より舌清掃をきちんと行う必要があります。

通常の舌よりも念入りに清掃を行いましょう!

黒毛舌

舌苔

舌表面の細胞が毛状になったもので、黒褐色を呈するので黒毛舌と呼ばれています。原因は、抗菌薬などの薬物服用により生じたものであり、candida albicansなどの増殖によるものと考えられています。このほか、喫煙や飲食物で舌苔の色が黒く着色することもありますが、原因は明らかになっていません。治療は原因と考えられる薬剤を中止あるいは変更することで改善されます。

正中菱形舌炎

舌苔

舌の中央等に生じる境界明瞭な菱形の紅斑で、表面は平滑あるいは結節状に隆起しています。原因は今のところ特定するに至っていませんが、近年ではカンジタ菌が上皮内に侵入することにより生じると考えられています。治療は、通常不要ですが、隆起しているものでは外科的切除を行うこともあります。

舌苔について まとめ

普段お口の中のケアをする際、歯や歯茎にはよく目がいくかと思いますが、舌のケアまできちんと行なえている方は少数です。最後に舌苔についておさらいしておきましょう。

  • 口臭の約8割の原因になっているのが舌苔
  • 歯磨きやマウスウォッシュに加えて舌ブラシでの舌清掃を取り入れるとより口臭予防へとつながる
  • 口臭の中には心理的理由からくる仮性口臭症もあるので、過剰に口臭や舌苔が気になる方は注意
  • 舌清掃は1日1回、舌ブラシで軽くこするだけにすることが大切
  • 食事を咀嚼回数の増えるものに変える、唾液腺マッサージをする等を取り入れてみるのもいい
  • 特に高齢者、要介護者の方は 細菌や汚れの塊である舌苔を除去することは誤嚥性肺炎の予防にもつながる

舌は東洋医学では身体の健康状態を把握するのに診断で使用することがあります。舌清掃舌苔が舌にできることは普通のことですが、それに加えて、量がいつもより増えた、色が変化した等普段との変化が見られた時は身体の変化に耳を傾けてみてください。舌の異常や舌苔の量や色の変化に気づくためにも普段からご自身の舌の状態を観察するようにしてみてください。

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

 

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