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その銀歯、数年で抜歯になります。虫歯の治療をするほど歯の寿命が縮む。虫歯予防を知らない悲しい日本人。

2015年09月10日 12時45分
今銀歯や歯に詰め物、被せ物がある方は将来入れ歯になる可能性がとても高いです。虫歯は治療すればするほど歯を大きく削るため歯の寿命が減っていきます。虫歯に大切なことは治療ではなく、虫歯予防の考えなのです。

前回、予防歯科に関しての記事をリリースし、おかげさまで大きな反響を得ました。ありがとうございました。なぜ日本人は世界最長寿国でありながら、歯抜け・寝たきり大国になったのか。予防歯科を知らない哀れ日本人

 

そこで今回は、予防歯科の中でも「虫歯予防」に着目します。

20代~40代の方は「虫歯が出来ないように歯磨きをし、虫歯ができたら歯医者で治療をする」という考えが常識のように染み付いています。しかし、今この虫歯についての考え方が大きく変化しているのです。虫歯があれば治療を促す、というスタイルそのものは今もそれほど変わってはいないのですが、歯科医院側の治療のスタンスに大きな変化が起こっています。

 

虫歯予防

今の子供達が教わっている「虫歯の考え」と私たちが学んできた「虫歯の考え」は大きく異る(大川矯正歯科)

 

 

 

 

虫歯は予防が基本。虫歯は出来る限り削らない(治療しない)ことが常識

以前とは大きく変わったことは、虫歯はできるだけ削らないこと、そして予防によって健康な歯を維持することを目指す、という考え方にあります。

 

早期発見、早期治療という考えは虫歯では通用しない。

以前はできるだけ早く見つけて治療をするというのがスタンダードな考え方でした。しかし科学が進歩して研究が進み、新しい治療法の発見や従来の治療法の問題点が見えてくるとその考え方はすっかり過去のものとなったのです。虫歯を削り治療するという治療ありきの考え方から、そもそも虫歯にしないという虫歯予防の考え方が常識となっているのです。

虫歯予防

過去の常識は現代の非常識に。歯科医療は日進月歩。日々進んでいる。

 

 

日本に虫歯予防の考えが根付いてこなかった背景に医療制度の問題点がある。

歯科治療の発展の影に日本の健康保険制度に基づいた決まり事があります。日本は健康保険が非常に整備されているためとても安く治療を受けることができます。海外では数万円から数十万円かかる治療を日本では数千円で受けられるくらいの違いがあります。しかし、この国民の“懐にやさしい保険制度”ゆえに、日本人は「虫歯になっても数千円で治せるから、まあ、いっか」と予防の考えを持たずに今まで来てしまったのです。

虫歯予防

特にアメリカの歯科治療費の高さは大問題。日本の歯科治療費は世界にも類を見ない安さ。根管治療という虫歯の神経の処理でもこれだけの差が。

 

関連記事:

日本の歯科治療費 総まとめ

虫歯の治療回数が多いのは、歯医者さんの荒稼ぎのため!? 

 

 

 

日本で国民皆保険が交付されたのは昭和36年、今から半世紀以上前に遡ります。その後少しずつ改訂を繰り返しながら現在に至っています。しかしその“悪いところを治す”という治療に重きを置いた基本理念は当時とそれほど変わらないまま踏襲されているのが現状です。健康保険は病気治療にのみ適用され、病気になっていない予防は自由診療になります。治療による報酬を受ける歯科医院と安く医療サービスを受けたい患者さんの思惑の一致というメリットに隠されて、実は予防の大切さやメリットが長いことおざなりになっていたと言えるのです。

 

一度でも虫歯治療をすると、歯の寿命が一気に縮むという事実。

近年、日本でもようやく銀歯や詰め物などの代替医療は再治療のリスクが増大することが証明され、代替治療への危機感が広がりつつあります。先進国でありながら予防の考えが根付かなかった為に、歯科後進国と揶揄されていた日本の歯科医療は次のステップへと進みつつあります。

 

削って銀歯を入れるという代替歯科治療は既に限界を迎えていた。

歯科における代替治療とは、歯を削りそこを人工物で補う治療を指しています。もちろん虫歯で崩壊してしまったら何らかの形で補てんして歯の機能を取り戻す必要があります。しかし補てんをするためにはそれほど進行していない歯であっても周囲までやや大きめに削らなければいけないというデメリットがあります。つまり詰めるためのスペースや厚み、外れにくくするための形などに適合させるために虫歯に侵されていない部分まで削りこむ必要がでてくるわけです。

虫歯予防

虫歯になるたびに、詰め物に合わせ歯を大きく削る必要がある。大きく削る度にアナタの歯の寿命は短くなる。

 

一度治療をしたら完治ということはない。虫歯は永久に治らない。

また、一度代替治療をするとそこから虫歯ができる二次う蝕(うしょく=虫歯)になる確率が劇的に上がります(治療した銀歯が再び痛むのはこれが理由)そうなると、二次う蝕による再治療によってさらに大きく歯を削りこむことが必要になります。最初は小さく削り、詰め物をする。そこが再発、削り、クラウン(被せ物)をする。次の再発は神経を抜き(根管治療)そして最後には、抜歯に・・・。

神経を抜いていない歯のほうが寿命は長いと言われています。神経を取ることになってしまったら、それは歯の終わりの始まりなのです。

虫歯予防

削って→詰めて→詰め物の隙間から二次虫歯→再治療→更に大きく削って→神経を抜いて・・・の繰り返しで最後は抜歯になる。早くて30代で抜歯になる人も。

 

私たちに必要なのは、虫歯治療ではなく、虫歯予防の考え方

以前の虫歯の治療は、保険診療がベースとなっているため削って修復するという治療方法が主流でした。しかし、今の若者は違います。今の10代の子供達は銀歯などがとても少ないです。それは予防という概念がだいぶ浸透して虫歯そのものが減り、大きな虫歯のある子供が少なくなっていることが大きな理由のひとつです。

虫歯予防

近年の幼稚園・小学生達の虫歯は急激に減っていっている。銀歯があるのは大人だけと言う時代もすぐそこに。

 

極力削らないMI(ミニマル・インターベンション)という考えが主流に。

また、近年の考え方としてMI(ミニマル・インターベンション)という考え方が世界的に指示されてきたことにも関係しています。MIとは治療のための歯のダメージは最小限にして自然治癒を促す治療方針をいいます。初期であれ虫歯は完全に削りとらなければいけないという従来の考え方とは逆の発想で、初期ならば体が自然に組織を作って修復する再石灰化が期待できるというものです。もちろんきちんとしたブラッシングとフッ素の活用などを行いながら経過観察をしていく必要はあります。そのため定期的な検診は不可欠だといえます。

 

虫歯において、歯磨きよりも何よりも大切なことは食生活改善

虫歯にならないためには何が大切か、どうしたらいいのかを追求していくと、予防や定期検診はもちろんのこと日常生活での食生活が何よりも重要です。

 

食生活の欧米化が私たちの口腔環境を激変させている

その昔人間は木の実や植物、肉などをよく噛んで食べていました。しかし進化によって食べ物は調理や加工されて柔らかくなりあまり噛まなくても飲み込めるものが増えてきました。またスナック菓子やチョコレートなどのような歯にくっつきやすい食べ物もあふれています。このような食べ物をいつでも食べられる環境にある現代は、糖分が長時間残り虫歯菌が作る酸に歯がさらされる時間が非常に長くなります。つまり虫歯を助長するような食習慣が一般的になっているのです。

岡山大学歯学部講師の岡崎先生によると、1991年以前モンゴルの遊牧民の歯はキレイで健康的な歯をしていたといいます。しかし、1991年のソビエト経済崩壊により自由経済が始まり他国から加工食品や甘いものが大量に輸入された結果、首都ウランバートルの子供達の歯は虫歯だらけになってしまったそうです。

虫歯

食生活の欧米化でモンゴル遊牧民の子供の口腔環境は大きく変わり、虫歯が急増した。

 

しかし、食生活の大きな変化に抗えないのが現状。ならば、どうすればいいのか。

そこで大切なのは、できるだけ繊維質の多い食べ物をよく噛んで食べることや時間を決めて食べること、スナック菓子のような口の中がベタベタになる食べ物はなるだけ避けること。口の中の自浄作用を促し、酸にさらされる時間をできるだけ短くするような食生活を心がけることです。食生活の変化には抗えないものがあります。しかし、それでも虫歯を防ぐためにやれることはいくらでもあります。今の食生活をもう一度見直し、虫歯のない強い歯を作ることが大切です。

※ステファンカーブの記事

 

これからの時代、アナタのカラダを守るには予防医学の考えしか道はない。

虫歯や歯周病に限らず現在急増している生活習慣病。これらはそれぞれに独立した病気ではありながら関連性や共通項があるといわれています。虫歯や歯周病の菌は血管に入って全身にまわり、心臓や脳に病気を引き起こす原因になるといわれています。

血管をドロドロにする物質を「プラーク」と呼ぶ。歯の汚れも血管の汚れも同じプラーク

 

生活習慣病は現代人の社会問題となっていて国を挙げてその対策に取り組んでいます。医学の進歩によって人間の平均寿命は長くなりましたが、健康寿命は長くなっていません。むしろ医療費は増える一方であり不健康な人は増えています。そこでようやく病気にならないことの大切さ、つまり予防の重要性が注目されるようになりました。日頃から予防を心がけることで本人の負担や苦痛を減らし医療費の削減にも繋げようというものです。

 

虫歯を予防するだけが、予防歯科ではない。

歯科における予防医学とは、もちろん虫歯や歯周病の予防ということになります。最近特に言われているのが歯周病と全身の関わりです。歯周病菌は出血して破れた血管から体内へ入り込み身体中をめぐって最終的には心臓や脳に到達し心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となるということです。したがって虫歯や歯周病を予防することによって、心臓や脳の病気を予防することに繋がるのです。

 

心臓の病気で歯科治療を薦められる時代になってきている

心臓の病気で病院を受診した患者さんがお医者様に「心臓の手術をする前にまず歯の治療をしておいでと言われた」という話を聞きます。既に医科と歯科の連携治療が始まっていることから考えても、虫歯や歯周病の予防は全身疾患の予防には不可欠だと言えるでしょう。

歯科で行われる予防処置は、定期的な検診をはじめとしてブラッシング指導、歯石除去、PMTC(機械おを使った歯の清掃)が主にあげられます。特にPMTCは大変有効で、歯科衛生士が専用の器具やジェルを使ってバイオフィルムとよばれる細菌の棲家をきれいに取り除きます。その後フッ素やナノ粒子を含んだ薬剤を塗り込んで歯質を強化します。ただバイオフィルムは再び作られるので半年~1年に1回は定期検診とPMTCを受けることをお勧めしています。

専門器具でプラークの塊を除去するPMTC。数千円で行なってくれる医院が多い。

 

予防歯科の重要性は国もわかっているが保険制度が追いついていない。

予防処置は病気ではないため保険が適用されません。ただし歯肉炎や初期虫歯という病名をつけることによって保険を適用して行うことができます。そこで問題となるのが保険の点数です。例えば歯ブラシの指導をした場合、管理料と歯科衛生士による指導料の点数を合算してもわずかに200点ほどなのです。(1点=10円)PMTCについても機械的歯面清掃という点数はわずかに60点でしかも加算という算定方法になり毎回算定できるわけではありません。そうすると予防だけの診療では歯科医院は成り立っていかないという厳しい現実に直面するわけです。現状として保険に準じた治療と予防を併用した形でなんとか運営できているという歯科医院がほとんどだといえます。

患者さんの歯を守るために歯医者さんは、様々な経営努力を行なっている

 

世界で一番予防歯科が進んでいるスウェーデンに日本はなれるのか。

歯科先進国とよばれるスウェーデンでは、歯科医師は高い治療費で診療を行う代わりに完璧を目指した治療を行っているといいます。さらに一度治療を受けた人の90%近くが定期検診を受けているという調査結果が報告されています。定期健診については日本では残念ながらまだまだほど遠い数字であり、定期検診や予防という考え方が今だに定着していないのを日々感じています。

月に一度の美容院に5,000円は出せるのに、数ヶ月に一度の歯科検診への2,000円を拒むツケは50代を過ぎた頃に来てしまう。

 

定期検診によるチェックや予防の大切さを理解してもらい定着させること、そして治療が必要になった場合には精度の高い治療を受けるというスウェーデンスタイルは理想的な形なのではないかと考えます。高額な治療を受ければ大事にしようという気持ちが生まれるのはどこの国でも同じではないでしょうか。もちろん保険制度がより患者寄りに整備されて高額な治療でも一部負担ですむようなシステムになればいうことはありません。しかし今の健康保険の現状を見るとそれはかなり難しいことのように感じます。

国の制度はそう簡単に変えることは出来ません。しかし、私たち一人ひとりの習慣は変えることができます。治療から予防に価値観を転向させることで、ここから先の人生が大きく好転することは間違いないのです。まずは、このところ歯医者さんに行っていないなという方は、是非今回をきっかけに一度足を運んで見てはいかがでしょうか?

80歳を過ぎても歯を残すことは可能であることは既に証明されています。入れ歯で悩むことにならないように、今出来ることを行なっていきましょう!

 

以上になります。最後まで長い文章を読んで頂きありがとうございました。私自身、歯のことにまったく無頓着でありましたが、日々歯科の現状を学ばせて頂き、今は意識が180度変化しました。今では日本の方々全員がいつまでも健康で強い歯を持ち続けられたら素晴らしいなと考えています。

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