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口の中のしこり、原因や対処法を歯科医がわかりやすく解説します。

2015年06月25日 16時15分
あれ?気がついたら口の中にしこりがある・・・。え?これが口腔癌!? このページでは、口の中のしこりや癌になりうるしこりの状態などを解説致します。

口の中のしこり、原因や対処法を歯科医がわかりやすく解説します。

口の中にあるしこり、まずは考えられる原因から

上顎にあるしこりの場合

骨隆起(口蓋隆起)

上あごの天井の部分の真ん中にできることのある骨の塊です。歯ぎしりやくいしばりをしていたり、噛み合わせの強い人によく見られます。中は骨ですので触ると硬く、だんだんと大きくなりますが、病的なものではありません。

 

口蓋ひだ

上あごの天井部分の前方にあるヒダ状に凸凹になっている部分です。これは誰にでも存在するもので、普段は特に凸凹を意識することはありませんが、この部分はやけどや硬い食べ物、下の歯が当たったりした場合に傷つきやすく、それをきっかけに腫れることなどで気になりだすことがあります。

 

頬にあるしこりの場合

唾液腺

頬の粘膜の下には多くの小唾液腺があります。その部分はボコボコしており、しこりのように触れますが、ときに「悪いものでは?」と気になって歯科を受診する人もいます。

 

血腫(血豆)

頬はうっかり噛んだりしやすく、血豆を作りやすいところです。舌で触れると膨らんでいて、しこりがあるように感じます。

 

唇の内側にあるしこりの場合

唾液腺

唇の内側にも小唾液腺が多数存在しており、舌で触ったりすると凸凹したしこりを触れるのが普通です。

粘液嚢胞

下唇を噛んでしまったりなどの刺激により、小唾液腺の出口を傷つけてしまい、唾液の詰まった水ぶくれができることがあります。一般的に膨らんだり引っ込んだりを繰り返します。

 

舌の下あたりにあるしこりの場合

舌がん

口の中のガンの中では舌ガンが圧倒的に多く、全体の約半分を占めると言われています。そのなかでも舌の側面や下の面、とくに奥歯に相当する部分に多く発症します。良性の腫瘍と違い、中に硬いしこりが見られるのが特徴です。

 

粘液嚢胞(ブランダンヌーン嚢胞)

舌の裏側の唾液腺が傷ついたりすることで、唾液の出口がふさがれて唾液の溜まった水ぶくれができることがあります。この部分にできるものをブランダンヌーン嚢胞と呼んでいます。

 

その他

腫瘍

その他、口の中の良性腫瘍やガンは口の中の粘膜のどこにでもできる可能性があります。一般的に良性腫瘍は境界がはっきりしていてやわらかく、悪性腫瘍は境界があいまいで硬くしこりを作ることが多いのが特徴です。

 

白板症

これも口の粘膜のいたる所にできる可能性があります。白い板状または斑点状の表面が硬くなった病変で、こすってもとれません。痛みを伴うことは少ないですが、痛みのあるものは要注意で初期のガンである場合があります。

 

口の中のしこりや対処法や治療法 まとめ

口の中のしこりが気になる場合には歯科できれば口腔外科のある所を受診しましょう。それぞれの対処法、治療法は次の通りです。

 

骨隆起の場合

病的なものではありませんので治療は必要ありませんが、入れ歯を作る際に邪魔になったり、しゃべりにくいなどの支障が出る場合には外科的に取り除いたほうが良い場合があります。

 

口蓋ひだの場合

口蓋ひだ自体は何もする必要はありませんが、やけどした場合はなるべく早めに冷たい水や氷を含んで冷やすようにします。熱いものが好きな人はしょっちゅうこの部分をやけどすることが多いので気をつけましょう。歯並びのせいで下の前歯が上の歯茎や口蓋ひだ部分をかんでしまい、腫れてしまいがちな場合は歯並びの矯正をすることをお勧めします。

 

血腫(血豆)の場合

通常数日で消えて無くなります。潰したりなどせず、そっとしておきましょう。しょっちゅう頬を噛んでしまう場合には噛み合わせに問題がある場合もありますので、歯科医師に相談してみてください。

 

粘液嚢胞、ブランダンヌーン嚢胞の場合

2ミリ以下ほどの小さなものは経過観察をする場合もありますが、しょっちゅう噛んでしまったり、大きい場合は周囲の唾液腺と共に外科的に取ってしまいます。

 

口腔ガンの場合

ケースに応じて、手術で摘出、放射線治療、化学療法を単独、または組み合わせて行います。

良性腫瘍の場合

自然に消えてなくなるものもありますが、多くの場合はガン化する可能性も考えて、切除をします。

 

白板症の場合

刺激源があればそれを取り除きます。ビタミンAが有効な事があり、それを試して反応を見ます。これで反応が見られなければ外科的に切除します。

 

口の中のしこりが癌の場合どういった特徴がある?

口の中のしこりが癌の場合によく見られる特徴

  • しこりが硬い
  • 境界があまりはっきりしていない
  • しこりの部分に口内炎のような潰瘍が見られるが、治らない
  • あごや首のリンパ節が長い間腫れていたり、痛みのないグリグリしたものがある
  • 色が粘膜と同じ色でなく、白や赤、黒い色をしている
  • しびれがある
  • しゃべりにくくなってきた
  • 食べたり飲み込んだりしづらくなってきた
  • 口が開きづらくなってきた

 

口の中のしこり まとめ

■口の中にしこりができた場合に考えられる原因とその対処・治療法

上顎にあるしこりの場合

骨隆起(口蓋隆起)

  • 病気ではないので支障がなければ経過観察
  • 邪魔な場合は切除

口蓋ひだ

  • やけどをした場合にはすぐ冷やす
  • 下の歯で噛んでしまいやすい場合は矯正治療をするのが良い

 

頬にあるしこりの場合

唾液腺

  • 異常ではないので治療の必要なし

 

血腫(血豆)

  • 数日で自然に治る
  • しょっちゅう噛む場合は噛み合わせの修正などを行う

 

唇の内側にあるしこりの場合

唾液腺

  • 異常ではないので治療の必要なし

 

粘液嚢胞

  • しょっちゅう噛んだり大きいものは周囲の唾液腺と共に切除

 

舌の下あたりにあるしこりの場合

舌がん

  • 手術で摘出、放射線治療、化学療法など

粘液嚢胞(ブランダンヌーン嚢胞)

  • しょっちゅう噛んだり大きいものは周囲の唾液腺と共に切除

 

その他

腫瘍

  • 良性のものは多くの場合、ガン化の可能性を考えて切除
  • 悪性のものは手術で摘出、放射線治療、化学治療など

白板症

  • 刺激源の除去
  • ビタミンA
  • 手術で切除

 

 

■口の中のしこりが癌の場合によく見られる特徴

  • しこりが硬い
  • 境界があまりはっきりしていない
  • しこりの部分に口内炎のような潰瘍が見られるが、治らない
  • あごや首のリンパ節が長い間腫れていたり、痛みのないグリグリしたものがある
  • 色が粘膜と同じ色でなく、白や赤、黒い色をしている
  • しびれがある
  • しゃべりにくくなってきた
  • 食べたり飲み込んだりしづらくなってきた
  • 口が開きづらくなってきた

このように、口の中には唾液腺や口の中の元々の形の特徴、骨の盛り上がりなどでしこりと思われがちな物があちこちに存在します。普段は特に意識しなくても、何かがきっかけでガンではないか?と気になってしまい、怖くなって歯科を受診する人もいます。ほとんどは問題ない場合が多いので、しこりを見つけたからと言って慌てる必要はありませんが心配な人は一度歯科、口腔外科を受診してみましょう。

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