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子の歯並びの責任は親にあり。歯科医は気づいている指しゃぶりと歯並びの関係性

2015年06月24日 11時45分
子どもの歯並びが、悪い気がする。いつまでたっても、指しゃぶりが治らない。そうした、指しゃぶりについての情報をまとめました。指しゃぶりがカラダに与える影響や歯に与える影響がわかります。

子の歯並びの責任は親にあり。歯科医は気づいている指しゃぶりと歯並びの関係性

指しゃぶりについて、あらゆる人があらゆる考え・意見を言っています。

  • 生理的現象で精神安定剤的な役割があるので、無理にやめさせることはない
  • 歯並びが悪くなるから早いうちにやめさせるべき。

 

どくらぼとしては、指しゃぶりが歯並びに悪影響を与える為、時期をみてやめさせるべきという考えを持ち、以下まとめていきます。

まずは、具体的にいつ頃やめさせればいいのか見ていきましょう。

指しゃぶりはいつまでならOK?

指しゃぶり

ママのお腹の中にいる胎児の頃の指しゃぶりは、実は大切な役割を果たしていると考えられています。
生まれてすぐ、ママのおっぱいがちゃんと飲めるように練習しているという考えがあります。胎児の時、指しゃぶりをしながら羊水を飲む、なんて動きもしています。

 

生後まもなくの指しゃぶりは気にしなくてOK

生後2〜4ヶ月位まで、お口の中に何か来るとそれを無意識に強く吸います。これもまた、赤ちゃんがおっぱいの飲み方を誰にも教わることなく行える為の、大事な反射のひとつです。

生後5ヶ月位になると、なんでも口の中に入れてしまうようになります。指や食べ物だけじゃなく、おもちゃやテッシュ、服などなんでもです。これは、お口の中にいろいろ入れることで、そのものの形や触感などを勉強しているためです。そこに指があれば吸ってしまう、なめてしまう。これは生きていく為の生理現象なので、この頃の指しゃぶりは気にすることはありません。

 

1歳を過ぎると指しゃぶりは徐々に減っていく

1歳前後になると伝い歩きや、一人で歩くようになったり、2歳頃になると積み木などおもちゃで遊ぶようになります。このような動作は手を使うので、指しゃぶりをしながらは、なかなか行えません。ですので、この頃になると指しゃぶりは徐々に減少していきます。指しゃぶりは退屈な時や眠たい時にみられるようになります。

 

3歳になっても指しゃぶりが減っていない場合は注意

3歳を過ぎてくると、徐々に社会との繋がりができてきます。公園にいったり、幼稚園や保育園が始まったり。お友達と遊ぶようになると、自然と指しゃぶりが減っていき、5歳位になるとほとんど指しゃぶりをしなくなっていきます。個人差はあると思いますが、5歳位までなら、指しゃぶりの頻度が減っていればOKです。

ただ、3歳くらいでも指しゃぶりがあんまり減ってないなぁ、と感じる場合は少し注意してあげる必要がありますし、5歳になっても一日中指しゃぶりをしている場合は、NGです。

 

小学校にあがっても指しゃぶりがある場合は専門家への相談を

小学校にあがっても指しゃぶりがある場合は、簡単にやめることができなくなってしまっていますので、専門家(小児歯科や臨床心理士)への相談が必要になってきます。しっかり幼いころから歯医者さんに行くという習慣を身に付けましょう。子どもの変化に敏感であることは親としての責任です。

では、次に具体的に指しゃぶりがカラダや歯に与える弊害を見ていきましょう

 

指しゃぶりの弊害やカラダ・歯に与える悪影響。

指しゃぶり

どうして指しゃぶりをやめたほうがいいのでしょうか。指しゃぶりをしていると、どんなことがおこるのでしょう。

 

歯は力をかけると勝手に動き出してしまうもの

歯は、長期間押したりひっぱたりすると、押した方や引っ張ったりした方に動きます。歯の動く力を利用したのが矯正治療ですが、同じ原理で長時間指しゃぶりをすることによって、指の力が歯に加わり、出っ歯になったり、前歯がしゃぶった指のぶんだけすきまがあいたりします。(開咬かいこう)

出っ歯
出っ歯

 

開咬(かいこう)の場合、前歯が噛み合わさないので上手く噛めなくなる

指しゃぶり

特に開咬は、前歯で噛み切れないことで、顎の成長が悪くなり、永久歯の大きさの割に顎が小さくなってしまい、歯が並びきらず、歯並びが悪くなることがあります。

その他にも、指をしゃぶっていることで知らず知らずに下顎の位置がずれたり、あいてしまった前歯の隙間から空気がもれて、しゃべりにくくなったり、前歯が出てしまったことで唇が閉じにくくなってポカン口になってしまったりすることもあります。

ポカン口とは、口を閉じずにポカンと開けたままになっている状態のことです。口の周りの筋肉を緩めるので歯並びが悪くなるとされています。

 

また、歯の間に変に隙間があいてしまうことで、舌を隙間に入れる癖がついたりすることもあります。これは、舌癖(ゼツヘキ)といって、舌で前歯を押してしまうことから、出っ歯の度合いを促進させてしまいます。飲み込むとき、人は舌の力を使って食事をのどの奥におしいれるのですが、舌癖があると、舌本来の力を使わず、舌の力が弱りぎみになり、食事中に音を立て食べたり、なんとなく汚い、変な食べ方になってしまうこともあります。

 

指しゃぶりは口への悪影響だけではなかった

指しゃぶりの影響はお口周りだけではとどまりません。悪名高い“口呼吸”へと繋がるのです。

本来、人間は食事の時と話す時以外の大抵の時間を鼻で呼吸する、「鼻呼吸」をすることで、空気が体内に入る前に温度調節をしたり、ウイルスや細菌などを取り除いてくれたりします。指しゃぶりで上記の理由からポカン口になってしまうと、お口が上手く閉じることができず、お口で呼吸する「口呼吸」となってしまいます。

口呼吸になると、ウイルスや細菌が体内に入りやすくなり、風邪をひきやすくなったり、体内で空気の温度調節をしないといけなくなるので、疲れやすくなったりします。また、ポカン口は抗菌作用のある唾液をかわかしてしまうので、むし歯や歯周病になりやすくなったりします。

以上の理由から、指しゃぶりは歯やカラダにとって、様々な悪影響を与えることがあるのです。

 

年齢別の対応法や指しゃぶりをやめさせる方法。

指しゃぶり

 

産後〜1歳まで

生理現象であり、学習のためでもあるので、何も気にせず見守っていただければ良いと思います。

 

1歳〜3歳位まで

本来であれば、昼間の指しゃぶりなどは減ってくる時期です。指しゃぶりが減ってきていれば見守っていて下さい。指しゃぶりは退屈な時間や眠たい時間にみられるようになります。この時期にお昼でもずっと指しゃぶりをしていて、あんまり減ってないようだったら、遊ぶ環境を整えてあげたり、遊んであげたりして退屈な時間をへらしてあげましょう。

また、指しゃぶりをすることで精神的な安定が得られるため、やめないケースもあります。親子のコミュニケーションの時間を増やしてみるのもいいかもしれません。

3歳〜5歳位まで

この間の指しゃぶりは、見守るだけではなく、積極的に減らしてあげたいところです。例えばお昼、遊ぶ時間をふやしてみたり、公園などに出掛けてみて、友達や家族以外の社会との繋がりを増やしてみてください。

また、寝る前に手を握りながら絵本を読んであげたりお話をしたりすると、安心感を得ることができ、指しゃぶりをしないまま眠りにつくことができることもあります。

6歳を過ぎたら

6歳を過ぎて指しゃぶりをする場合はほっておいて治ってくることは少ないでしょう。5歳を過ぎて、お昼もずーっと指しゃぶりをしているようなら専門家への相談をおすすめします。

 

指しゃぶりについて、以上になります。指しゃぶりは3歳ころから徐々に減ってくるものですので、それまでは見守っていても大丈夫でした。また、歯並びやカラダにも悪影響を及ぼすことがあります。3歳を過ぎても指しゃぶりが減らない場合は遊ぶ環境などを整えてみましょう。

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