歯ブラシでどんなに一生懸命磨いても、その後歯間ブラシをすると悪臭が・・・という経験がある人も多いのではないでしょうか。この悪臭は口臭の原因にもなっています。歯間ブラシをした後の臭いの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
歯間ブラシが臭いと感じる原因
①歯垢がたまっている
歯垢は歯ブラシだけではどんなに頑張っても6割ほどしか取り除くことができないと言われています。取り残しの出る部分は主に歯と歯の間に集中しています。また、ブリッジが入っている人はブリッジの連結部分などに磨き残しが多く見られます。
■歯と歯の間
歯と歯の間はどんなに歯ブラシを突っ込んでも磨ききることは不可能です。放っておくと歯垢の臭いはだんだんと強くなります。歯間ブラシを初めて使ってみた、または久しぶりに使った場合、放っておいた期間が長いほど、溜まった歯垢の臭いは強く出てきます。
<治療法>
毎日歯間ブラシを通すことにより、臭いはだんだんとしなくなってきます。
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■ブリッジ
ブリッジは複雑な形態をしているため、歯ブラシだけではすべての面をきれいにすることはできず、歯間ブラシの使用が欠かせません。歯間ブラシもただ使えばいいというものではなく、歯間ブラシの選び方、使い方などにもテクニックが必要となります。
<治療法>
まずは、歯科医院で自分のブリッジに合った歯間ブラシ、また使い方のアドバイスを受けることをお勧めします。それでもかなり改善はみられると思いますが、どうしても磨き残しの出る部分は出てしまいますので、できれば3ヶ月に1度ほど、歯科医院でクリーニングを受けた方が良いでしょう。
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歯垢は虫歯・歯周病に直結し、そのまま歯を失う原因に繋がります。特に次に紹介する“歯周病”は知らないうちに進行し、いずれ歯が抜け落ちる病気です
②歯周病
ドブのようなひどい悪臭の場合には歯周病が疑われます。進行した歯周病においては、歯周ポケットの中に生息する細菌がガスを排出、またそれにより細胞が傷つけられ膿が出ます。これらの臭いがドブのような原因の元となっています。当然歯間ブラシもものすごく臭くなります。
<治療法>
毎日の歯ブラシ、歯間ブラシは当然不可欠ですが、それだけでは臭いのもとは取れません。定期的に歯科医院で歯周ポケットの内部までクリーニングを受け、場合によっては歯茎の手術で歯周ポケットを減らした方が臭いは断然しなくなります。
関連リンク:歯周病が臭い原因。腐敗臭を出す歯周病
③虫歯
虫歯で歯と歯の間の部分に穴が空いている場合、そこに汚れがたまって臭いを放ちます。
<治療法>
虫歯の治療をすることで改善します。
関連リンク:虫歯は臭い!その原因はやっぱりアイツ!
④詰め物・かぶせ物の不適合
詰め物やかぶせ物が歯とピッタリと合っておらず、段差があるとそこに汚れが溜まって臭いを放ちます。
<治療法>
詰め直し、かぶせ直しを行うことで改善します。
歯間ブラシが臭いと感じた時の原因と対処法まとめ
歯間ブラシが臭くなる原因と治療方法
1.歯垢が溜まっている
■歯と歯の間
毎日歯間ブラシを続ける
■ブリッジ
歯科で歯間ブラシの選び方、使い方のアドバイスを受ける
2.歯周病
・毎日のブラッシング、歯間ブラシの徹底
・歯科医院でのクリーニング
・歯周外科手術
3.虫歯
虫歯治療
4.詰め物・かぶせ物の不適合
詰め直し、かぶせ直し
歯と歯の間を清掃するものとしては歯間ブラシの他にデンタルフロスがあります。歯間ブラシは歯と歯の間にある程度隙間がある場合にしか使えません。歯間ブラシの入る隙間のない人はデンタルフロスで清掃することになりますが、これに関しても臭いがする原因はほぼ同じと考えて良いでしょう。
【口臭が気になる人へ。】