頬の内部に黒い血豆のようなものができることがあります。見つけた時は思わずギョッとしてしまいますよね。何か悪い病気では・・・と思われがちですが、実はこれは頬を噛んだ時にできる内出血で心配するほどのものではありません。
口の中に血豆が頻繁にできる場合は根本的な原因除去を
頬を噛むというのは、だれにでも起こりうることです。疲れていたり体調が悪いとあごの動きも悪くなるので噛みやすくなりますし、ストレスなどによる夜間に歯ぎしりをすることで頬を噛んでしまうこともあります。しかし、頻繁に頬を噛んでしまう場合には原因そのものを解決したほうがよいでしょう。
1.頬のたるみが原因の場合
加齢や、生活習慣、太った、などにより頬はたるんできます。たるんでくると歯と頬の距離が近づきますので噛みやすくなってしまいます。普段から表情を豊かにする、表情筋を鍛えるエクササイズでたるみを予防、改善することができます。また、見た目も若々しく保つことができるでしょう。太って噛みやすくなった場合は痩せるのが一番でしょう。
2.噛み合わせによるもの
歯がすり減って噛み合わせが低くなった場合、頬がたるんで内側に張り出してきますので噛みやすくなります。歯ぎしりなどをする人に多く見られます。夜間にマウスピースを入れることでそれ以上の悪化を防ぐことが大事です。総入れ歯がすり減った場合は作り直したほうがよいでしょう。
かぶせ物や入れ歯を新調して間もない頃に頬を噛みやすくなることがあります。慣れで落ち着く場合もありますが、なかなか改善しない場合には歯の形態の修正を行ったほうが良い場合もあります。
3.歯並び
歯がデコボコになっていると、頬を巻き込みやすい部分が出てきがちです。歯列矯正を行うことで改善することができます。
4.顎関節症
顎関節がうまく動かない、筋肉のバランスが悪いことなどにより頬を噛みやすくなります。悪化しないうちに顎関節症の治療を受けましょう。
口の中の血豆はそこまで心配せずともダイジョブ!
血豆は自然治癒が多い
ほとんどの場合はただの血豆ですので、放っておいても数日で治ります。ところが、上にあげたようにしょっちゅう頬を噛む、ということがないのに、長い間常に同じところに血豆ができて治らない、という場合には悪性のものの場合がありますので注意が必要です。その場合は歯科医院での診察を受けましょう。
血豆は潰しても大丈夫?
良性の血豆は自然に治りますので、わざわざ潰すのはお勧めしません。感染などの危険もあります。また悪性のものの場合は刺激すること自体危険です。悪性であるかどうかは検査を受けないとわかりませんので、いずれにしてもそっとしておいたほうが良いでしょう。
口の中の血豆 まとめ
頬の内側の血豆は頬を噛んで起こることがほとんど
■頻繁に頬を噛む場合は原因の解決を
<頬のたるみ>→表情を豊かにする、表情筋エクササイズ、減量
<噛み合わせが原因>→噛み合わせの状況に応じた対処法を(マウスピース、歯の形態修正)
<歯並び>→歯列矯正
<顎関節症>→顎関節症の治療
■ほとんどは数日で自然治癒、ずっと同じところにできて治らない場合は要注意
■血豆は潰さないほうが良い
急に血の塊ができて、驚くこともあるかもしれませんがそこまで心配しなくても大丈夫!ただし、中々治らないなど気になる場合は歯医者さんに相談してみてください!