子供たちに好きなもの何?と聞くと、「カレー」「ビザ」「ハンバーグ」「フライドポテト」「チョコレート」などなど現代っ子らしい答えが返ってきます。昔はこういった食べ物はありませんでした。この食べ物の好みと並行して、実は子供たちが噛む回数がどんどん減ってきているという現状があります。
子供がよく食べ物を噛まない原因はお母さんにある??
子供は、離乳食から食べ物や食べることを学んでいきます。最近は瓶入りやレトルトなどの離乳食もたくさん市販されていてとても便利になりましたね。離乳食は月数や年齢に合わせたものを考えて与えることで食育をしていかなければいけないのですが、実はここに大きなポイントがあるのです。新米お母さんは「喉に詰まらせたらどうしよう」という不安から、つい柔らかい物や食べやすくしたものを与えがちですが、実はここに問題があります。
柔らかいものばかり食べていると、噛まなくていいと錯覚する
いつまでたっても柔らかいものばかり口にし続けていると子供は「噛まなくても大丈夫」と認識してしまい、噛まずに飲み込む習慣が付いてしまうのです。幼稚園の検診に行くとお昼休みなのにいつまでももぐもぐしている子が数人います。園長先生曰く「お肉を飲み込めない子が増えている」のだそうです。
では、どうすればご飯を噛むようになるのでしょう。いったん身に着いてしまった習慣はなかなか直すことはできません。そこで、次のことを試してみてください。
食べにくいからと小さく切ったりせず、あえて大きく
食材はあえて大きめサイズやスティックサイズにして与えましょう。献立には歯ごたえがあり噛まなければ飲み込めない食材を盛り込みます。味だけでなく食感も料理の美味しさを左右することを教えてあげましょう。
おすすめの食材としては
- こんにゃく
- ゴボウ
- レンコン
- きのこ
- リンゴ
- イカ
- タコ
などが挙げられます。また、食事の際にお茶や汁物を頻繁に飲むのが日常的な人は、スープやお茶などで流し込むことで噛まなくても飲み込めてしまうので少し控えるとようにします。
最後に、子供にとって親は身近な先生です。親が一緒に噛むしぐさをして見せたり一緒にもぐもぐ食べることで真似をして噛むことを覚えます。正直なところ、これらを実践すると食事にすごく時間がかかります。でもきちんと噛まなければ食べ物が消化されにくく胃の調子が崩れたり肥満の原因にもなることがわかっています。噛まずに飲み込むことで起こるさまざまなデメリットを考えると、子供の頃から噛む訓練をしておくことが大切です。大人になってもこの習慣は引き継いでいくことを忘れずに。