インプラントの手術後の痛みは患者さんの最も心配な事だと思います。インプラントの手術の後、どの程度痛みがあるか説明します。しかしに痛みの閾値が人によって違うことを頭に入れておいてください。ある人は全然痛くなかったという人もいれば、ものすごく痛かったという人もいます。痛みに関してはあくまで個人の主観的な感覚になります。
インプラント手術後の痛みはどの程度??
インプラント手術後の痛みのピークは24時間後
インプラント手術に限らず、外科的な手術を行った場合の痛みのピークは大体24時間後と言われています。手術直後には麻酔が効いていて痛みはあまり感じません。インプラント手術の場合は麻酔が切れてくる2時間後ぐらいから徐々に痛みが強くなってきて24時間後ぐらいがピークになります。これも個人差がありますので、20時間後の人もいれば26時間後の人もいます。
インプラント手術の痛みは痛み止めでコントロールできる
痛みのピークは24時間後ぐらいですが、激痛がある訳ではありません。手術の侵襲によっても痛みの強さは違いますが、通常は手術後に一度痛み止めを飲み、数時間後に再度痛み止めを飲む程度で痛みはコントロールされます。
その後鈍痛が続きますが、痛み止めは必要ない人と痛み止めを飲んでいる人がいます。骨の移植などの大きな手術を必要と場合は内服薬で痛みが落ち着かないときは座薬などを使いますがほとんど稀です。
痛みの持続は一週間程度
インプラント手術が成功した場合は、痛みは1週間ほどでなくなります。上記したように痛みのピークは24時間後で徐々に痛みは落ち着いていきます。弱い痛みが1週間ほどありますが、インプラント手術で縫った糸を取ればほとんど痛みは無くなります。手術の翌日から痛み止めを飲まない人もいますし、一週間飲み続ける人もいます。
インプラントの手術後の痛みについて最後のワンポイント
手術後には多少の痛みはどうしても感じてしまいます。全く痛みが無いという人はいないと思います。しかし手術後麻酔が切れても痛み止めを飲むことで激痛を感じることはありません。1週間が過ぎても強い痛みを感じる場合にはインプラントにトラブルが起こっている可能性がありますので、担当医に伝えるようにしましょう。残念ながら痛みの強さを計ることはできませんので、個人によっても感じ方が違いますので参考としてとらえてください。
こんな症状がある場合はすぐに歯科医院へ連絡を
①痛み止めを服用したにも関わらず激しい痛みが治まらない
⇒インプラントの周りに何か異変が起こっている可能性が高いです。我慢せずに即座に歯科医院に連絡を
②5日が経過しても症状が治まらず、悪化する
⇒インプラント本体、もしくは歯茎や骨に異常が起こっている可能性が考えられます。
③上顎の奥歯のインプラントを行なった後に鼻血や膿が出る
⇒インプラントが突き抜けていることなど手術付近に異変が起こっている可能性があります。
④下顎の奥歯のインプラントの後に顎のしびれが止まらなかったり、ヨダレが治まらない
⇒インプラントを行なった付近の神経などに問題が生じている可能性があります。
インプラントは心配の少ない手術ではありますが、以上のような異変があった場合は歯科医院に即相談してください。