歯磨きは一般的にはよく、一日三回毎食後するのがよい、と言われています。
ですがそれをきちんと守っていても虫歯や歯周病になってしまうことがあります。これはいったいなぜなんでしょう?
一日で一回歯を磨くとしたらいつがベスト?時間はどのくらい?
専門家の間では、歯磨きは一日に一回しっかり行えば、虫歯や歯周病を予防できる、と言われています。
三回やってもダメなのに一回で大丈夫ってどういうこと!?と思ってしまいますが、ここでは歯磨きが一日に一回で大丈夫な理由、そしてその一回は一日の中でいつ行うのが一番効果的なのか?
ということについてお話ししていきます。
一日に何回も磨いてるのに虫歯や歯周病になるのはなぜ?
歯磨きをこまめにしているのに虫歯や歯周病になりやすい人の原因として次のようなことが考えられます。
- 歯磨きがきちんとできていない
- 食生活に問題がある
- 虫歯菌・歯周病菌が多い
- 体質
- 唾液が少ない
- 歯並びが悪い
このように様々な原因が考えられますが、なかでも1の歯磨きがきちんとできていない、はとても大きな原因となっています。
歯垢は歯と同じような色をしているため、自分で磨けているかどうかがわかりにくく、ついつい自己流の磨き方になってしまい、大事なポイントが磨けていないことが多いのです。
ポイントのずれた歯磨きを何回やっても意味がなく、磨けていない場所はいつもだいたい決まっているので、そこから虫歯や歯周病が悪化してしまいます。
要は、「磨く回数」よりも「磨き方」が大事なのです。1日3回雑に磨くよりも、1日に1回でも徹底的にすみずみまで磨く方が効果的だ、というわけです。
回数ではなく、磨き方が何よりも大切。磨き方があっていれば1日に1度でも問題ない
徹底的に歯垢を取り除くためには歯みがきの時間はどのくらいかかる?
皆さんは多く磨き残しが出やすいと言われている三大不潔域というのをご存知ですか?
虫歯や歯周病の多くはこの三大不潔域から発生、進行します。具体的には
- 奥歯の噛む面の溝
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯と歯の間
の3箇所ですが、これらの場所は特に意識して磨かないと、また歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスを用いなければ磨くことができません。
歯磨きをこれらの清掃補助器具まで用いて、歯をすみずみまで徹底的に磨いた場合にかかる時間は、歯が全部揃っている場合で10分〜15分くらいと言われています。
**歯みがきは10分~15分正しい方法で行うのが理想。 **
1日に1回徹底的に磨くとしたらいつ?
1日に1回磨くとした場合に1番効果的なのは夜です。
理由としては夜寝ている間は唾液が分泌されなくなるため、細菌が停滞し増殖・活動しやすくなることで虫歯や歯周病が進行するリスクが非常に高いからです。
実際に虫歯や歯周病が進行するのは夜間であると言われています。
日中は絶えず唾液による浄化作用が働いていますので、それほど神経質にならなくても大丈夫というわけです。
歯みがきの時間と回数とベストタイミングまとめ
歯磨きを一日に一回とするとしたらいつ?という仮定でお話をしてきましたが、実際はやはり口臭なども気になりますし、少なくとも朝、できれば昼食後もやるという人も多いでしょう。
もちろん、それぞれ時間をかけて徹底的に磨ければそれに越したことはありませんが、なかなか実際それほど時間はかけられないのが現実だと思います。
でも、朝昼は時間をかけなくても大丈夫です。朝昼は口臭予防目的くらいで軽めにやって、夜は丁寧に一本一本を磨きあげるつもりで、歯間ブラシやデンタルフロスまでつかってすみずみまで磨くようにしてみましょう。
時間をかけるべきは寝る前の歯みがき