デスクワーク女性に食いしばりが激増??
日々の仕事が忙しく、デスクワークが長時間続き、頭痛や肩こりといった症状がひどい人が増えています。こうした頭痛や肩こりの原因は、血行の悪化なども関係がありますが、実は食いしばりが原因となっていることも多いのです。意外なことに、デスクワークを行う上での食いしばりは、実は女性に多いとも言われています。
まさか私が・・・。頑張っているからこそ無意識で起こる食いしばり
通常、食いしばりは重いものを持ち上げるなど、力を込める際に歯をぐっと噛みしめる際におこりますが、仕事に集中している時や強くストレスを感じて我慢している際にもおこります。
特に後者は、無意識のうちに行っていることが多く、職場において若い人や女性に増えてきているといわれています。ストレスを抱え込んで頑張ろうとするまじめな人ほど、無意識に歯を食いしばり、パソコンに向かってしまいやすいようです。
デスクワーク中心のOLに急増中!
特に、外周りなどで気分転換ができる営業職と違って、一日中パソコンに向かいモニターと向かっている仕事の人は、仕事中のストレスを溜めやすく、発散しにくいことで食いしばりをしやすいといえます。
日中に感じたストレスは、睡眠時にも影響して、歯ぎしりや食いしばりをしてしまいます。ストレスのような内的要因以外でも、入れ歯や歯の治療で詰めた金具や銀歯などが合わずに食いしばりをしてしまう場合もあります。
食いしばりで奥歯にかかる負荷は、矯正治療の2000倍!!
食いしばりは無意識に強い力で噛みしめているため、その時奥歯にかかる力は自分の体重程の力であるとされています。矯正治療で歯を動かすのに必要な力は「20グラム」ほどの力ですので、食いしばりによる力はその2000倍にもなります。
このような強い力で日常的に食いしばっていると、顎や首などの筋肉が強く緊張して肩こりや頭痛を引き起こしてしまうのです。また、歯の位置がずれて噛みあわせが悪くなってしまい虫歯ができやすくなったり、顎の筋肉が発達してエラがはってきてしまうこともあります。
食いしばりの恐怖は頭痛・肩こりだけじゃない
慢性的な酷い肩こりや頭痛の症状はもちろん辛いですが、食いしばりをしやすいとされる女性にとって、さらに恐ろしい食いしばりの症状に美しさへの影響があります。
歯全体が蝕まれていく・・・。
食 いしばりをすることで非常に強い負担が歯にかかるので、歯にひび割れが生じたり、最悪の場合歯が欠けてしまうこともあります。歯へのダメージは虫歯や歯周 病などの原因になりますし、口内の炎症や知覚過敏となって食事がままならなくなる可能性もあります。ただでさえ、ストレスを抱え込んでいるのに、好きな物 を食べたり、満足のいく食事ができなくなると、ますますストレスは増えていきます。
顔のシワにも悪影響を・・・。
そ して、食いしばりは、繰り替えし行うことでほうれい線を目立たせる事にもなります。ほうれい線は顔の目立つところにあるので、美を意識する女性にとっては 悩みの種となっています。ほうれい線の有無で見た目の印象が大きく変わることもあるのですが、食いしばりによって顎や口周りの筋肉や骨格がゆがみ、口の周 りにあるほうれい線が深く目立っていくのです。
治療法は、まず本人が食いしばりの癖に気がつくこと!
このように様々な悪影響を引き起こす食いしばりには、マウスピースを使用するなどの治療がありますが、まずは本人が食いしばりをしていることに気がつくことが大切です。
食いしばりを普段から意識することが大切
寝ている時に無意識で行われる歯ぎしりは、ギリギリと歯がこすれる音がなり、周囲の人間や症状がひどいと本人も音で目が覚めると言われていますが、食いしば りでは、歯をこするのではなく、強く噛みしめているので音が小さく、本人だけでなく周囲の人も気づいていないことが多いのです。仕事中に無意識で食いしば りをしてしまう人は、パソコンの周辺に「食いしばらない」といったメモを貼って、食いしばりを意識することから始めましょう。
改善策はまず歯医者さんで相談を
日中に無意識で食いしばりをしている人は、睡眠中にも行っている危険性があるので、マウスピースを着用して睡眠時の歯のダメージを軽減することができます。 マウスピースは歯医者さんで貰うことができ、銀歯などが合わなくなってきている場合も、自分での改善は難しいので歯医者さんで相談してみましょう。
食 いしばりは見た目への影響だけでなく、長期的な体の不調につながる危険もあります。一生懸命仕事をする姿勢は素晴らしいですが、食いしばりながら怖い顔で 仕事をするよりも、適度に気分転換を行って仕事をする女性の方がより魅力的です。食いしばりをしていると感じる人は、早めの状況改善、治療をお勧めしま す。