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赤ちゃんの歯が白いのは、虫歯の始まり!?
赤ちゃんの歯、生えてくるととても嬉しいですよね。しかしその歯、よく見ると白く濁っていて心配になったことはありませんか? この白く濁っているのには、ちょっと怖い理由があります。
本日は、小児歯科の歯科衛生士の先生からお話を伺ってきたのでその内容をまとめてわかりやすくお伝え致します。
赤ちゃんの歯が白くなる原因は、虫歯菌!?
生後何ヶ月といった、年齢に関わりなく、赤ちゃんの歯が白くなった時にはいくつかの原因が考えられます。その中でも、もっとも多い原因としては、虫歯の初期段階が考えられます。
初期段階になった虫歯は、治らない!?
歯が白い原因は虫歯と聞くと、「え?虫歯?」と怖く感じられるかもしれません。もし、治らなかったらどうしようと不安になってしまいますよね。 でも大丈夫です。あくまでも初期段階なので、この時点できちんとケアをしてあげると虫歯ゼロのまま頑張れる可能性も十分あります。
赤ちゃんが例え初期の虫歯でも、アナタのケアで挽回できる
歯が白く濁っていて、虫歯になりかけの状態の場合、歯の表面はとても脆く弱くなっています。ですので、歯が虫歯菌に攻められないように毎食後の歯磨きを欠かさないようにしてください。また、ジュースなど糖分の多いものを摂ることをしばらくは控えるべきです。歯磨き、食生活の改善を行うことで初期の虫歯の進行を防ぐことは十分可能です。 しかし、一方で一度白くなってしまった歯は、そのままずっと白いままであることも少なくありません。ですので、心配な時は歯医者さんで虫歯のリスクの変動を調べてみることもオススメします。
また、歯が白い原因の代表例は「虫歯」ですが、もう一つ考えられる原因があります。
虫歯以外に考えられる病気、「エナメル質形成不全」
赤ちゃんの歯が白い原因として代表的なものは虫歯だとお伝えしましたが、考えられるもう一つの原因が「エナメル質形成不全」です。
エナメル質形成不全は先天性異常の歯の病気??
エナメル質形成不全とは歯の色や形が一部または全部違った形で生えてきます。この場合は歯が出てきた時点ですでにその状態ですので、何らかの理由で先天的に発症してしまったものです。
子供の歯を見て、
・濃い白色をしている
・黄色がかった色をしている
・茶色がかった色をしている
このいずれかに当てはまる場合は、軽度のエナメル質形成不全の可能性が考えられます。また、
・歯がデコボコしている
・歯が欠けている部分がある
・歯に穴が空いている様な部分がある
このいずれかに当てはまる場合は、重度のエナメル質形成不全であることが考えられます。しかし、大切なことは自分で判断せず、まずは歯科医の判断を仰ぐことが大切です。
エナメル質形成不全の場合の治療方法
エナメル質形成不全であれば、どれだけ歯磨きしても白い部分が落ちることはありません。もともとそういう色で生えてきたからです。歯科医院で行える治療方法は
・フッ素塗布
・樹脂で保護
が考えられます。フッ素を活用することで歯そのものの強度を上げ、強い歯を作ることができます。また、欠けている箇所や凹凸のある箇所に樹脂でコーディングを施すことで歯を守ることができます。
永久歯だと10人に1人が、乳歯だとそれ以下に発症しているものですので、一度歯医者さんに行くことで適した治療を行ってもらえます。
まとめ
赤ちゃんの歯が白い場合は
- まずは、虫歯を疑ってみる
- 歯磨き、食生活に気を使ってみる
- もしかしたら、エナメル質形成不全の可能性もあるので、気になる場合は歯科へ
白いだけと言っても、そこから虫歯が広がる場合もあります。ですので、白い歯を見つけた場合は毎日のケアを今までより熱心に行なうことや、寝る前に虫歯がないかの点検をする癖をつけておくと、虫歯がすすむ前に歯医者さんで治療することができます。
子どもの虫歯は大人よりもかなり早く進行します。初期段階を見つけた時が勝負!という気持ちで歯磨きの習慣や食生活を変えてみると、驚くほどお口の状態が良くなりますよ!
以上になります。長い文章を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
最後に一言: お子さんの歯は心配かもしれませんが、あまり気を張って1人でどうにかしようとする必要はありません。わからないことは、専門家に聞くことが一番です。アナタの信頼できる小児歯科の先生が見つかることを願っています。