バンコク歯医者体験記
皆さん、こんにちは! オーストラリア在住14年目、ななママです。
皆さんは、『メディカルツーリズム』という言葉を聞いたことがありますか?
『メディカルツーリズム』とは、治療費の安い国で、医療治療を格安で受け、せっかくだから、余った時間に、海外旅行も一緒に楽しんで来よう、という新しいスタイルの海外旅行です。
その歴史は古代ギリシアから続いているものなのです
「メディカルツーリズム」
医療を目的とした旅行の歴史は古く、古代ギリシアでは地中海各地からサロニカ湾のの聖域へと巡礼および療養に訪れる習慣があった。また、日本における湯治や欧米でのスパなど療養と行楽を兼ねた温泉への滞在や、サナトリウムなどへの転地療養も盛んに行われた。(wikipediaより)
今回はその中でも『海外での歯科治療』のお話をしたいと思います。
バンコクの歯医者さんって大丈夫なの??
海外で歯科治療を受けるというと、
「言葉が通じなくて、満足する治療が受けられなそう」 「日本と同じレベルの技術で治療が受けられるの?」 「短期間で、全部を治療することなんて無理じゃない?」
などと、不安が沢山あるかもしれません。 しかし、海外での歯科治療には
「とにかく値段が安そう!」 「ついでに旅行も楽しめそう」
といったメリットもあると思いませんか?
クラウン治療が2本も必要だった私は、後者のメリットに思いを託し、自らバンコクの歯医者を体験してきました。
日本よりも綺麗・・・
なぜバンコクの歯医者さんなのか?
先程述べたとおり、皆さんの中には、海外治療なんて怖い!と思う方がいるかもしれません。しかし、それでも行きたくなる魅力があるのです!
それはズバリ!《破格な料金》です。
もちろん私だって、タイの歯医者に行くなんて、考えてもいませんでした。しかし、ここは歯科治療費が日本にも負けない高額なオーストラリア。
現地の歯医者でクラウン2本に、根管治療など、全て含むと、5000~6000ドル(約50万円~60万円)とショッキングな値段を言われた時、義父が、バンコクでインプラント治療したことをふと思い出し、以前から行ってみたかった《タイ》の歯医者さんを調べることにしてみました。インターネットで調べたタイの歯医者さんは、イメージを遥かに超えた、素晴しい施設ばかりでした。
『こっ、これがタイの歯医者さん?』『えっ、こんなに安いの??』
こんなにすごい設備で安いなら、ちょっと本気で考えてみようと、歯医者さんに問い合わせをしてみました。
バンコクの歯医者さんに連絡して見る
そうと決まれば、じっとしていられません。早速バンコクにメールで問い合わせしてみました。
Q『この値段表を見たのですが本当にその価格なんですか?』
A「そうです。もちろん追加の治療が必要になれば、その分プラスされますが、治療 代は表のとおりです」
Q『2週間の滞在で、根管治療とクラウン2本、終わらせることができますか?』
A「よほどのことがない限り大丈夫です。」
・・・と何とも頼りがいのある回答が!
その時期、たまたま航空会社もチケットセールをしていたので、家族4人全員でバンコク歯科治療旅行に行くことに即決しました。
っということで、私がバンコク歯科治療の旅を決意するまでをお話しました。
エッ?こんなに簡単に決めちゃったの?と思われるかもしれませんが、それだけタイの歯医者さんが施設も料金も魅力的だったということです。
バンコクの歯医者さんに予約をしてみました
予約は驚くほど簡単でした。メールで、「◯日にバンコクに到着するので翌日に歯医者に行きたい」と伝えたら、すぐに、確認の返信メールが届きました。まるで自分の近所の歯医者さんに予約をするのと何ら変わりはありませんでした。
私は、予約確認のため、一度電話もかけてみましたが、話は全て伝わっていたので、メールだけでも十分だったと思います。
バンコクの歯医者さんへ、いざ!
滞在期間が2週間と限定されていた為、深夜12時頃ホテルにチェックインした翌日の朝には歯医者へ。
実際の雰囲気は事前にホームページで見ていたとおり、日本やオーストラリアの歯医者よりも、明るくて、近代的な雰囲気でした。
担当はタイ人の歯科医でしたが、アメリカで勉強し経験を積んだらしく、英語はペラペラ、会話にも全く問題ありませんでした。
私は英語でコミュニケーションを取りましたが、この歯科センターは、各国語の通訳者も付けてくれるそうなので安心です。### 料金は日本の半額以下??
料金は、なんと前払い!初回のアポイントメントで、ひと通り診察をし、どこをどんな風に治療するかという具体的な治療プランを建ててもらいます。
そしてそのプランに沿った見積もりをもらった時点で、前払いで全額支払いました。私の料金は根管治療+クラウン2本で1400ドル弱(約14万円)
オーストラリアの見積もり、5000ドル~6000ドル(約50~60万円)の3分の1以下です!
日本で同じ治療をすると30万円程度だとか・・・ ちなみに私の場合は、その後は一切料金は発生しませんでした。
バンコクでの日程で残念だったこと
タイ13泊14日の旅程中、平日9回も歯医者へ行きました。しかもタイを発つ当日の午前中まで歯医者というハードスケジュールです。また、最初から
全ての予約がされているのではなく、毎回診察後に「では、明日は◯時に来てください」と言われるので、予定が全く立たないのが少し大変でした。
・少しばかりのデメリットを・・・
かなり満足したバンコク歯科治療でしたが、最後に、残念だったことを(少しだけしかありませんが)お話したいと思います。歯医者の予定が全く分からないので、せっかくタイまで来たのに、予定が全く立てられない。先程もお話ししたとおり、基本的に翌日のアポイントの時間が、前の日に決まるので、歯医者以外の予定を組むのがとても大変です。
特にバスツアーなどの事前申込みが必要なものは、歯医者の予約が絶対にないと分かっている週末しか計画することが出来ませんでした。しかし、治療の後でも、バンコク市内のお店を見たり、マーケットに行ったりと、バンコクを満喫することは十分可能です!
『せっかくタイまで来たのに、毎日のように歯の治療をしてるので、美味しいものがあまり食べられない!』皆さんも経験があると思いますが、歯医者で治療を受けた後って、治療後の痛みや、麻酔後に感覚が変だったりと、あまり食べ物を食べたくないですよね?せっかくバンコクまで来てるのに、特に治療後すぐは歯に違和感があり、ランチは殆ど食べる気になりませんでした。
気になる総額は!?
バンコクの歯医者さんに行って良かったか?と聞かれれば、間違えなく「良かった」と答えるでしょう。
ちなみに、今回の2週間の旅行の予算ですが、歯科治療代約1400ドル弱+飛行機代+宿泊代+食費や買い物など全て込みで、旅費は大人2人+子供2人の4人で、ちょうど6000ドルくらい(約60万円)でした。
たまたま航空会社のセールがあったため、飛行機代の予算がかなり抑えられたと思います。週末には、寺院めぐりや水上マーケット、象乗りツアーなどにもしっかり参加してきました!オーストラリアの歯医者の見積額と変わらない額で、満足な歯科治療も受け、タイでの楽しい思い出も沢山でき、本当に一石二鳥な旅行でした。
私は全て自分で手配しましたが、宿泊先などの手配が不安という方は、歯医者さんが、近くの宿泊先の手配までしてくれます。旅行もしたい!歯も治したい!という欲張り派には、是非オススメのタイ歯科治療でした!
この情報は2009年のものなので、料金やシステムなどが変わっている可能性があります。歯科医院によってもサービスやシステムが違いますので、ご興味ある方は、必ず最新の情報をお調べください。