歯磨き粉の研磨剤の強さを調べる方法と歯磨き粉の基礎知識
みなさんこんにちは。歯科衛生士のぴよたんです。今やハミガキ粉の品数もかなりありますね。そんな中からどんなハミガキ粉が自分にあっているのか考えていきましょう。
まずは歯磨き粉の基礎知識、使用期限から!
だいたいのハミガキ粉は未開封のもので2年くらい、開封したものは半年から1年位です。ただ使用状況が悪いもの、たとえばハブラシの先をぴたっとくっつけながらハミガキ粉を出したり、ふたが開いたままのもの、高温多湿で管理されているものはなるべく早く使いましょう!
また、味がおかしいなと感じたり、何か違和感を感じた場合も新しいものと替えましょう!
歯磨き粉の基礎知識その2「効果的な選び方は?」
まずは、目的を明確にすることが大切です。
むし歯?歯周病?歯の色?口臭??などといった、自分の悩みに合わせた歯磨き粉を選んで下さい。
「むし歯がよくできる」人の歯磨き粉の選び方
やはり、フッ素入り、キシリトール入りのものがおすすめです。フッ素は唾液中のリンやカルシウムとくっついて歯に付着!歯を強くするとともに、むし歯菌をへらしてくれます。また、キシリトール入りのものも、むし歯菌をへらしてくれますよ~。
「歯周病が心配」な人の歯磨き粉の選び方
クロルヘキシジン(CHX)入りのものや殺菌剤がはいっているものがおすすめです。ただ、口腔乾燥を持っている人は殺菌剤にエタノールが入ってるものはおすすめしません。
最近は、ハーブが入ったハミガキ粉もでています。ハーブの入ったものは炎症を鎮静させてくれるので、歯周病予防にOK。「口臭が気になる」IPMP入りのものがおすすめです。古い磨き残しを破壊し除去!ただ、口臭の原因が何かを突き止める必要もありそうですね。
「歯の色が気になる」人の歯磨き粉の選び方
『たばこのヤニを落とします』などが書いているものは少し注意が必要です!
研磨剤の力で、その場歯白くなるけれど、歯を傷つけ続けて歯がざらざらになってしまうパターンがあるんですね!歯がざらざらになると、そこは汚れがたまりやすく、着色しやすくなってしまいます。
おうちのコーヒーカップを思い出して下さい。傷がいくと、そこは着色しやすく、汚れもおちにくいですよね。
ハイドロキシアパタイトという、歯と同じ成分が入ったハミガキ粉がおすすめです。歯の傷を埋めてくれるので、少しづつ着色しにくくなりますよ。
ただ、着色自体をおとすわけではないので、白くなるハミガキ粉と併用して、白くなってきたらハイドロキシアパタイト入りのハミガキ粉だけを使うなどの工夫が必要です。
歯磨き粉の研磨剤の強さを調べる方法
歯に傷をつけると、磨き残しが停滞しやすく(と言うことはプラークが落ちにくい)、傷のところから細菌がはいりこんでしまい、むし歯になりやすくなるんですね。
ハミガキ粉を選ぶ時は研磨剤がどれくらい入ってるか確認したいところですが、なかなか表記していません。
お家に帰ってアルミホイルをハミガキ粉とハブラシで磨いてみてください。ハミガキ粉やハブラシの先が黒くなれば研磨力があるなぁ、と目安になります。
お子様のハミガキ粉は必ず子ども用のものを使用してくださいね。
歯磨き粉の使用量はどのくらい?
研磨剤や発泡剤の多く入っているものはハブラシのヘッドの部分3分の1くらい
薬理効果を期待したいもの(フッ素など)はハブラシのヘッドの部分全体がうまる位の量がいいですね。
歯磨き粉は、目的に沿って選ぶこと!研磨剤には注意が必要!
いかがでしたでしょうか。今日はハミガキについて深く考えてみました。
ぜひぜひ参考にしていただいて、わからなければ歯医者さんで自分にあったハミガキ粉をきいてみてくださいね。